田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

日本国憲法 前文

2014年07月04日 | 日記
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前文
 日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものてあつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

 われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

 日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。
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 中学で憲法を学んだ。競って前文を暗記した。クラスのほとんどがそらで言うことができた。意味も分からず言えたものである。言葉には解釈が必要と言われているが前文に解釈が必要であろうか。著名な作家で政治家になった御仁が「憲法に前文があることが異常だ。前文には文法上の誤りがある。」と発言した。彼の言い分は「日本語の文法も解らぬ者が憲法について語るな。」と言いたかったのであろうか。私はこの前文を読んで文法上の誤りを見つけられない。誤りとは「諸国民の公正と信義に信頼して」の「に」を「を」でなければならぬということだろうか。しかし、バイブルのように解釈を教えてもらう必要もないほど理解できる。だからこそ中学生でこの文章に心引かれたのであろう。この前文を遂行するためにも憲法は時代と共に変化するものだと思う今日この頃なのである。