田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

平成の大合併

2013年07月28日 | 日記
 少し前、私のエリアの地方紙に、次のような記事が掲載された。
「平成の大合併の狭間で」だったと思う。一つの村が、合併によって市の一部となった。村は長年、過疎化の道を歩んでいたが、一つの会社の誘致に成功して年月を過ごしてきた。労働力の供給や、輸送、宿泊等々までを、村役場の協力で成り立ててきたのであった。喜ばしいことにUターン現象も盛んになり、村民が増えた。その村が市に吸収された。
 市の一部になったとたん、労働力から宿泊に至るまで、競争原理が働き、村時代であった時のように、仕事が独占できなくなり、競争に勝てなくなった。あっと言う間に、空き家が目立つようになり、いつしかその地域は人の住まぬ廃墟となったそうだ。
 山口県周南市の事件をテレビで見ていて、風景がこの村とあまりに似てるので驚いた。世帯数は、はるかに多いが、それでも50軒は超えなかったと記憶している。豊かでなくても、時間賃金は安くても、力を合わせられる仕事があれば、村の一つや二つは生き抜けると、思った休日の暑い午後です。おしまい。