田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

あるある、ブラック企業の実態

2013年07月03日 | 宗教その他
 ブログ記事で読まれた方があるやもしれません。そのブログとは
HTTP://biz-journal.jp/2013/05/post_2029.htmlビジネスジャーナルです。
 この記事に似かよったことは、現実に起きています。私は、昨年末まで、それらしき資格スクールの講師をしていました。私が教壇に立っていたスクールは、ここ4、5年で急速にブラック化したように感じます。
 バブル前後、国は資格を得るための資金を補助してくれました。授業料の一部、最大約8割までを、国が肩代わりしてくれました。当然受講生は多くなりましたが、国が大盤振る舞いしたのは短期間でした。今は2、3割の補助にとどまっています。しかし、大判振る舞いの時期に、授業料を大幅値上げしました。その後、少子化により入校生が減りましたが、社員数、講師数は変わらず、度を過ぎた合理化と講師の賃金カットで乗り切ろうとしました。
 生徒の実質的負担額は多くなり、生徒にローンを組ませたり、追加の補習授業が恒常的に発生するようになってしまいました。
 講師に対しては、やたら会議が多くなりました。それまでの会議は学校単位で実質的であったものが、全国会議になりました。会議とは名ばかりで、手綱をかけられない講師の鼓舞と職員の締め付けが目的だったと思います。私は拝金主義の講師や、教育には素人である社長を含む経営陣の強引さや、事務職員の中に、鬱病と思われる不健康な表情が多くなるにつれ、講師としての己の責任を強く考えるようになりました。
 ブログにある『生徒の鼓舞の仕方がうまく、いつしか生徒は先生の虜となり、おっかけと化していくのです。』の部分が、私の心に突き刺さりました。私の受け持ちは、教科の試験に合格させれば、その生徒とは手が切れるのですが、もう一段階上の資格を目指させるように仕向けられています。受講生は合格の喜びが覚めやらぬ時に、うすうす無理を感じながらも、私を喜ばせるために、上の試験の予約をしてしまいます。いかに、私の生活の糧とはいえ、これ以上の協力はできず、講師を辞めました。
 このようなブラック企業は今後、雨後の筍ごとく増えるでしょう。濡れ手に粟をもくろむ人もいます。それらを知って手を貸す人、知らずに手を貸す人様々でしょうが、高い授業料を払い、貴重な時間を失う人達に『資格はお金で買えません。』と言いたいのです。試験は要領をつかみ、日ごろの仕事を応用し、真剣に勉強さえすれば、独学で充分合格できます。かえってその方が、受験生のためになるのです。そのようなことをネットで出来ぬか考えている雨の一日です。