田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

入所サービスの婆さまを見舞う

2013年07月04日 | 日記
 婆さまは、7月1日から老健(介護老人保健施設)に入所した。通常、あのような施設では、置いてけぼりになる老人が多いのだろうな。
 今まで、婆さまは幾度も入院した。そのさいに見たのだが、見舞いや様子見が無く、見捨てられたような、寂しげな老人が多かった。私と妻は短い時間ではあるが、ほとんど毎日病院へ顔を出すようにした。今後もその予定。
 昔々、婆さまの膝の手術のさい、隣ベッドの患者は、兄の部下の母親だった。その母親は、息子の親不孝を婆さまに嘆いたそうだ。婆さまは、自分の長男が怪しげな宗教の信奉者とも言えず、会話にも気苦労したそうだ。そのお婆さんは、私の妻をひどく気に入り、「息子の嫁があんたさんだったら、どんなに良かったことだろう。」と妻の手を握って泣くのであった。部下から兄に、情報は伝わったと思うが、一切、部下と母親の話を、兄も姉もしなかった。
 お婆さんは、ほぼ3ヶ月で退院を迫られ、嫌々ながら、一人暮らしの家へ帰った。その家族に何があったかはわからぬが、核家族の悲しい一面である。
 余談だけど、家族があまり病院に来ない患者は、3ヶ月の退院が多いように感じた。私達も2ヶ月半ば頃から、退院後の準備をしていたのだが、4ヶ月、5ヶ月、半年経っても、退院許可が聞こえないので、思いきって、親しくなったナースに聞いた。「いつでも良いよ。通院大変だから、先生が良いよって言うまで、おばあちゃん置いておきなよ。」だってさ。楽させていただきました。
 さて本日の我が家の婆さまは、まだ階の人達に和めていない様子。認知症もあるので、しばらくは様子見を続ける。帰宅後、留守電に『婆さまの入浴は、水曜日 土曜日』との連絡あり。