田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

 計算尺

2013年07月25日 | 仕事
 近頃ネットで宮崎駿さんの『風立ちぬ』を見かけることが多かった。私は漫画を読むのは好きではありません、いや読めないのです。あのコマが右につながるのか、下へつながるかを考えてしまいます。
 さて映画は、零戦の設計者 堀越二郎さんの半生を描いているそうです。その中で計算尺が登場するらしい。現代の若者にはこの『計算尺』なる言葉は理解できぬと思います。私など、この計算尺なる単語をネットで見たのは、10年ほど前に、「国語辞典から、計算尺の語を削除」なんて記事でしたからね。

 そんな理由で、引き出しを探したらありました。捨てられずに、計算尺3本も残っていました。同梱されていたテキストも色やけしてしまい、紙はパリパリです。だって、私が18才の頃です。大学入学に備えて、一生懸命訓練しましたです。ソロバンと計算尺の時代でしたもん。
 一番上の計算尺は研究室の机の上で使いました。研究室には、とても高価な計算機が一台だけありましたので、皆で順番を決めて、計算尺はできるだけ使わないようにしました。計算機はコンビニのレジくらいの大きさで、熱くて重くて、恐る恐る使いました。
 計算尺は計算の値、すなわち数字のならびは簡単に求められるのですが、単位を暗算しなければなりません。もう10の-(マイナス)ン乗ってのは苦手でした。中央の小さな計算尺は、サラリーマン時代の会社支給品でした。これを良く使いました。一番下の計算尺が、いわゆる練習用、試験用です。ネットで検索したら、驚いたことに、これを作った会社はまだありました。そして計算尺をいまでも作っているそうです。昭和のお話 おしまい