森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ヤマユリ

2014年02月16日 | 自然観察日記
本殿を取り囲む崖には落石防止のネットがかぶされています。そのところどころの土が溜まるような場所に芽生えたのかヤマユリが育っていてかなりの数に上ります。ヤマユリが咲く光景としては珍しいもの、もう少し緩斜面に生育するものと思っていました。そういえば、ユリ属は案外崖が好きなようで、スカシユリやコオニユリ、テッポウユリなども似た環境に生育しているのをみます。水分を多く含む球根状態のため比較的水分環境の悪そうな場所にも平気なのでしょうか。
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クマシデ

2014年02月16日 | 自然観察日記
急峻な沢沿いにはクマシデも生育していて枝が張り出し沢を覆っています。花穂が鈴なりに垂れ下がってなかなかの景観。シデの仲間の中では最も大きい花穂でボリュウムがあります。シデは注連縄に取り付けられる「紙垂」から来ているそうです。
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ヤマアジサイ

2014年02月15日 | 自然観察日記
越後で見ればエゾアジサイといいたくなるのですが、花は白で幾分小型種ですからヤマアジサイということになります。エゾアジサイを含めヤマアジサイは変異が多くどこからどこまでがその種なのか個人的には分かりません。アマチャもこの変異の範囲にあるそうですから、個人的にはあまりこまごまと気にする必要がないものと簡単に考えています。太平洋側の種はヤマアジサイで日本海側の多雪の種はエゾアジサイとしています。エゾアジサイはほとんど白花個体は見かけませんが、逆にヤマアジサイは有色個体は少ないくほとんど白花個体のようです。
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コアジサイ

2014年02月15日 | 自然観察日記
同じような場所にコアジサイもありました。花などにも特徴がありますが、こちらは装飾花がないのですぐにわかりますね。日本海側には自生していない種です。
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タマアジサイ

2014年02月14日 | 自然観察日記
まるで植栽したかのような生育ぶりでしたが、自生のものでしょう。環境に見事に適応していて、またちょうど花の頃を向かえていて存在感は抜群。つぼみが丸い球状をしているのが大きな特徴で、これを見れば一目瞭然です。新潟県内には上越や糸魚川近辺の南部にわずかに見られますが越後人には馴染みのない花です。アジサイは多いけれどタマアジサイは知らない人が普通です。
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タマアジサイ 花

2014年02月14日 | 自然観察日記
開花してしまうとその他のアジサイと見極めが難しいですね。花序全体が大き目で装飾花が少なく両性花が多いくらいの感じです。もっとも、関東や中日本にはごく普通にありますから太平洋側に住む人にとっては物珍しいものではないと思います。
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ウバユリ

2014年02月13日 | 自然観察日記
越後の里山には大きなオオウバユリが普通に自生していますから、ちょっと小型の太平洋側の種をみると栄養不足の個体かなと思ってしまいがちです。一応種として別扱いされているものでウバユリといいます。花数は少なく、葉や茎の大きさも控えめです。概して、三国山脈を越えて日本海側に生育する種は大型になるものが多いのです。面白い現象ですね。今思いついたものをあげるとヤブデマリやクロモジなど。ウバユリは冴えたる例ですね。そういえば、ノハナショウブなどは越後の種は葉が多く壮大で榛名のノハナショウブはひょろひょろの感じでした。
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モミジガサ

2014年02月13日 | 自然観察日記
これも種としては越後のものと共通種ですが、心持ち小型の感じがしました。越後では「しどき」と呼び山菜に利用する地域があるといいます。でも、本家は山形以北の東北地域ではないでしょうか。
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イワタバコ

2014年02月12日 | 自然観察日記
今回のお目当てはイワタバコの花を見ることでしたが、予想通り咲いていました。それも非常にたくさんあって大いに感激しました。野生の花を見るのは実に40年以上もの間があるのです。20代の前半に南アルプスの赤石岳をめざして伝付峠(でんつくとうげ:山梨県の早川町からはいる)越えをしたときに見た記憶が強く残っていて、これ以来のような気がしています。もちろん鉢植えのものや写真などでが沢山見て入るのですが、自然の岩や草木を背景にした花は実に久しぶり。「やっと会えた」という思いですね。そういえば伝付峠近辺にフォッサマグナの断層露頭があって、これを見学する折に見た花として記憶しています。
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イワタバコ 花

2014年02月12日 | 自然観察日記
伝付峠越え以前にもイワタバコは何度も接しています。その中でも、「タバコ」というからにはニコチンがが含まれているのかなどという他愛もない疑問をもって葉巻を作ろうとしたり、キャンプをした折葉を天麩羅で食ったりちょっとした思い出のある花です。もちろんこの花は越後にはなく関東以南の湿った崖に生育しています。太平洋側の人にはあまり珍しくもないのでしょうが雪国の人にとっては全く別物です。素敵な花です。
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神社林を見に行く 榛名神社

2014年02月11日 | 風景
榛名に出向いたもう一つの目的は神社林を見に行くこと。といっても上州三山(赤城山、妙義山、榛名山)にある社はいずれも山岳神社で自然の森も利用して作られているため自然そのものという訳でもなく植栽種と渾然としたものになっています。独特なバランスを保ちながら案外希少な植物が保存されて興味の尽きないところになっています。特に上州三山は奇岩も多く沢もあり環境は多彩です。この榛名神社はこの本殿までの参道が長く約2km位はあるのではないでしょうか。その間大きな杉の林が渓谷沿いに続き鬱蒼とした状態です。ぶらり散歩にはうってつけの場所ですね。途中「矢立スギ」という国指定の天然記念物もあって私のお気に入りの場所です。しばらくこの境内の植物を取り上げます。 
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榛名神社 御姿岩

2014年02月11日 | 自然観察日記
幾分信仰心が薄い方ですから神社の縁起や建造物などに目がいかずついつい周囲の植物に行ってしまいます。本殿の裏には「御姿岩」というご神体なのでしょうか巨大な奇岩があり解説版などもあったようですが、それには気づかず岩に取りついている草木の様子に興味を抱きました。
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ヤマクワガタ

2014年02月11日 | 自然観察日記
石畳の参道は渓谷沿いにあって両側は石垣などで整備されてはいるといえど多くの自生種が顔を出していました。その一つがヤマクワガタという小さな花で、私はここで見るのが初めての種です。関東や中部の山地に自生する種だそうで、ゴマノハグサ科のクワガタソウ属に分類されます。クワガタソウ属の花は新潟県内ではオオイヌノフグリなどの仲間ばかりで在来の優しい花は無いようです。もっとも一部高山ではミヤマクワガタなどはあるようですが・・・。
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クサレダマ

2014年02月10日 | 自然観察日記
湿地の植物です。広い草原ですからところどころ湿地性のところがあるのでしょう、そこに自生しています。しかし、そこは木道から少し離れていて足元がどうなっているのかよくわかりません。とはいえこの花がある以上確実に軟弱な状態になっているはずです。クサレダマは「草レダマ(連玉)」(レダマという花に似ているからとか。しかし似ていないという話)で「腐れ玉」ではないと解説してあげると結構受けますね。別名「イオウソウ(硫黄草)」。この名前方が良かったのかもしれません。
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クガイソウ

2014年02月10日 | 自然観察日記
クガイソウです。榛名の高原はかなり乾燥化が進んでいる証拠と考えてもいいかもしれません。クガイソウはかなり乾燥した草原や水はけのいい山の草付きに良く見られます。榛名の高原はクサレダマなどの湿性植物もある一方で乾燥化した場所に見られる種も多くあり、遷移の状態を観察するには良い場所になっています。
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