森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

飯豊 玉川

2014年02月20日 | 風景
夏場ですから大きな川といっても水量は少なめです。とはいっても、淵は深く瀬の水流は速く、岩の凹凸も激しいところですからスイスイと歩けるようなところではありません。歩けそうなところを選んで動き回るのが面白いんですね。これはかなりの運動量で時にはひざ上まで水に浸かり渡礁します。これもなかなか心地よいのです。川から見る景色もいいですよ。そして、川岸に生育する珍しい花などに出会えば最高の気分になります。

玉川に落ちたエゾゼミ ①

2014年02月20日 | 自然観察日記
川岸の岩をたどりながら歩を進めているときに、頭上の樹からエゾゼミが落下、玉川の水面に落ちてきました。もう果たすべき仕事を終えたのか、どことなく勢いがありません。流れが渦巻くトロに落ちたので、直ちに激流に流されるということはありませんでした。しかし、少し先には流れがあっていずれその流れに乗りそうな場所。しばらく、事の成り行きを見守ることにしました。

岸に這い上がるエゾゼミ

2014年02月20日 | 自然観察日記
ゆっくり渦を巻くトロ場、軽いので水面に浮いたエゾゼミがもがきの動作を繰り返していますので何回か周回をした後運よく岸から伸びる根の先につかまりゆっくり上がってきました。水面から体を引き上げた後、濡れた体を乾かすように動かなくなります。沢の音以外は何もしない「静寂」の中で見た生死を分ける一コマです。こういう「戦い」が無数にこの空間には存在しているのですね。