飯豊の玉川に面した崖に見慣れない花が咲いていました。家での調べになりましたが種名はミヤマウツボグサ。栄養状態が悪い個体で花数は少ないですね。ウツボグサの寒地適応種と考えられています。小形で走出枝を出さないのが違いという説明ですが、雰囲気はまるで異なります。色も澄んでいて玉川の水に合っている感じ。この個体は野生児のウツボクサのイメージがまるでありません。
ちょうど岩の割れ目から滴が落ちて葉に水滴がついている状態。夏場にこういう景観を見ると涼やかさが一層増します。今まで山歩きをして初めて見る種。北地や深山に自生するとしても、この花は歩いた範囲では1ケ所しか見当たりませんから、この地域でもかなりまれな種のような気がします。