「生姜」。
生の生姜は体の表面を温めて発汗を促し体温を調節、解毒や食欲促進などの効果もあります。
また、加熱したり干したりして熱が加わった生姜は、血管を広げて血流を促し内臓など体の深部を温めて、冬の悩みの冷えや肩こり、下痢、風邪予防などに効果がありますね。
そこで、「生姜」の冬の上手な使い方、「干しショウガ」の作り方とレシピをご紹介します。
記事(2016年12月7日 tenki.jp)によると
『冬は乾燥のため、お肌の乾燥やインフルエンザの感染など要注意の季節です。一方、きのこや白菜などの菜もの、お芋やフルーツを干し網で乾燥させると、栄養価、甘味、風味がまし、一段と美味しくなる干し物好きにはうれしい季節でもあります。
生の生姜を干して、乾燥生姜にすると、生の生姜内にある「ジンゲロール」が変化し、「ショウガオール」という物質に形をかえます。生姜を干した乾姜(かんきょう)の効能は、まさに胃を内側から温め、体の深部まで血行を促進する「ショウガオール」の働き。7割の漢方薬で乾姜が使われているといいますから、漢方にもかかせない材料ですね。もちろん、蒸したり、加熱したりでもその効果はありますが、乾燥させる干しショウガが最も水分がなくなるため、その分薬効が強くあらわれます。
干し網やザルは100円ショップなどでも購入できます。スライスして干すだけですので、簡単!
【干しショウガの作り方】
1. 生姜は、皮のままで繊維に沿って、厚さ1~2mmぐらいにスライスします。繊維に沿ってカットしないと、繊維質がけば立って食感も悪くなるので注意しましょう!生姜のしま模様に注目して切ってくださいね。
2. 蒸し器で、クッキングシートか日本手ぬぐいなどをしいて、生姜はできるだけ重ならないようにきれいに並べ30分ほど蒸します。蒸し器がなければフライパンでも作る事ができます。 蒸さないなら長めに数日干します。
3. 天日であれば1日、室内なら1週間、蒸した生姜を干します。乾燥するのに火が出る危険性があるので、電子レンジは使わないようにしましょう。カラカラになるまで乾燥したら、タッパーやガラスの容器に乾燥材をいれて保存します。
3か月は保存可能ですから、一度にまとめて作っておくといいかもしれないですね。冷蔵庫には入れないで常温で保存するほうが風味が落ちません。
▶蒸上がりの最初はレモンのような香りがしますが、少し甘いにおいに変化したら完成のサインです。
▶常温保存で3ヶ月も保存可能!
▶生姜は1日2~3gが摂取量の目安。それ以上とると、刺激が強いので消化器官をいためてしまうこともあるので気をつけて。胸やけがする方は1g(3~5枚)ぐらいにしておきましょう。
風通しがよい場所で、スライスのままの干しショウガと、包丁などで細かく刻むかミキサーやすり鉢で粉状にした干しショウガをそれぞれ保管しておくととても便利です。(ちなみに、生の生姜はすりおろして冷凍しておくと便利ですよ)干しショウガがあれば、冬のホットドリンクやスープも瞬く間にできあがりです!
【ジンジャーティー】
<材料>
・ティーバッグ 1個
・干しショウガ 2g
・はちみつ 小さじ2(お好みの量で)
<作り方>
1.ポットにティーバッグ、しょうがを入れて300mLをそそぎしばらくおく
2.カップに注ぎはちみつを混ぜる
※アレンジメニュー
ジンジャーティーの基本の分量をベースにアレンジするといろいろ楽しめますよ!
★ティーバッグを入れず熱湯だけでいただくとシンプルに、【しょうが湯】に!
★水300mlを水100mlと牛乳200mlに変更して、干しショウガ2g、シナモン、カルダモンを加えて鍋で煮出して甘みをたすと、【ジンジャーチャイ】のできあがり!
★水300mlを赤ワイン300mlに変更して、干しショウガ2g、クローブ2粒、シナモンスティック1/2本を加えて鍋で弱火で温め、はちみつを加えると【ホットスパイシーワイン】のできあがり!
【ヘルシーきのこの生姜スープ】
<材料 > 3~4人分
・しめじ 1パック +えのき茸 大1パック※
・干しショウガ
・ごま油 大さじ1/2
・水 4カップ
・鶏がらスープの素 小さじ2
・オイスターソース 小さじ2~3
・塩・コショウ 適量
米酢もしくは黒酢 (入れなくてもOK) 小さじ2
※しめじ・エノキ他のきのこでもOK
<作り方 >
1.きのこは石づきを切り落としてほぐしておく。生姜は千切りにする。(ポイント参照)
2.鍋にごま油を熱して生姜を炒め、きのこも加えて炒める。
3.水と鶏がらスープの素を加えて煮込む。きのこに火が通ったらオイスターソースを加えて味を見て、塩・胡椒で味を調える
4.最後にお酢を加えて出来上がり。(お酢はお好みで)
ポイント
※生姜が苦手なお子様がいる場合、生姜は千切りにせずにすりおろし、お子様用のスープを取り分けてから、大人用のスープに生姜のすりおろしを加えてみて下さい。
※生姜好きの方は1カケ以上入れてももちろんOK
※ボリュームが欲しい方は鶏ささみや卵を入れてもOK』