<花の窟 はなのいわや>
「自然は生き物だ」などと口では言いながら、
私たちは普段、物と同じような感覚で自然と接しています。
大きな天災や事故が起きてはじめて、
人知ではどうにもならない力を知り、
自然の強大な生命力に畏れを抱くのでしょう。
そしてまた時が経つにつれ、
災害のことなどすっかり忘れ、
自然を物として扱い始めるのです。
今は自然の忍耐力が限界に達し、
「小出しに暴発している」状態なのだと思います。
自然の気持ちを和らげるには、
人間が自分の非を認め、
謝罪と感謝の思いを伝え続けるしかありません。
身の回りにある森や山や海に、
そして自然の神との接点である全国各地の神社に、
日々の祈りが必要な時期です。