たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

太陽の登る方角へ

2017-09-28 10:03:32 | 白山信仰・楠と白石

<伊雑宮 いざわのみや>

 

船玉の神が宿る白石を聖地に奉納することで、

陰と陽の循環が起こり、神と人は再生します。

山々の峯の陰に船玉の神が潜んでいるように、

船玉は「陰」の性質を帯びた存在なのです。

白石の中でも特に、白山周辺に残る玉石は、

「古さ」という意味でも群を抜いており、

「陰」が極まった石と言えるでしょう。

 

オーソコーツァイトが見つかるほどの

古い時代の地層が残る場所には、

古い時代の神様が隠れています。

白石に宿った古い神様の魂を抱きながら、

人々は「太陽の登る方角へ」向かって歩いたのです。

もしかすると、伊雑宮が建つ地面の下には、

今も古代の白玉石が眠っているのかもしれません。

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