たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

黒いカラス

2016-08-09 10:14:40 | 名草戸畔・神武東征

<井光地区 いかりちく>

 

熊野から吉野の山中を巡っている最中、

ふと視線を感じて前方を見ると、

大きな鳥が悠々と周囲を舞っていました。

まあ、四方を山に囲まれた場所ですから、

様々な生き物がいるのは当たり前ですが、

神武東征にどっぷりと浸っている脳内では、

それがカラスやトビの「道案内」に変わり、

想像力を広げるきっかけとなったのも確かです。

 

記紀の物語に登場する「八咫烏」は、

神武天皇が旅に先立って送り込んだ、

選りすぐりの部下たちでした。

真っ黒な装束を身にまとい、

峰から峰へと素早く動き回るその姿は、

現地の人から見ればまさに、

自由自在に天地を舞い飛ぶ、

「黒いカラス」そのものだったのでしょう。

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