たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

ツミケガレ

2015-02-19 14:14:14 | 神社について

<内宮 ないくう>

 

喪中や女性の月経期間は、

神社への参拝はしないほうがよい、

という話を時折耳にします。

これは神道における

「穢れ(ケガレ)」の意識から来たもので、

ケガレを身につけた人が聖域に入ると、

その地域の人すべてに災いをもたらす、

という考え方が古くにはありました。

 

ただ、本来ケガレというのは、

「気が枯れる」という意味で、

神様の尊い「気」を枯れることを、

あらわす言葉だそうです。

ケガレとともによく使われる「罪」という言葉も、

人間本来の姿を包み隠してしまう、

「包む身(つみ)」が語源だといわれています。

 

ゆえに、悲しみや気力の停滞がなければ、

「ケガレ」には当たらないということで、

たとえ喪中や月経期間であっても、

神社参拝をしても問題はありません。

それより、悲しみに暮れ続けたり、

生きる気力をなくしたりすることのほうが、

私たちにとってツミケガレ深いのでしょう。

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