<鬼神神社 おにかみじんじゃ>
スサノオが降り立ったとされる船通山のふもとに、
「鬼神神社」という名の神社が鎮座していました。
「鬼神だからご祭神はスサノオだろう」と思い込み、
きちんと下調べもせずに参拝してきたのですが、
家に戻って調べてみますと、スサノオとともに、
イソタケルを祀る社だったということが判明……。
神社の裏山には、イソタケルの墓所があることからも、
イソタケルを主とする神社なのかもしれません。
ちなみに、こちらの鬼神神社は、「上宮伊賀多気神社」
とも呼ばれており、昨日ご紹介した伊賀多気神社とともに、
出雲国風土記に載る「伊我多気社」の比定地のひとつです。
また、この地の地名である「大呂(おおろ)」とは、
オロチという鬼を指しているそうで、
鬼神神社とはつまりオロチが鎮まる神社なのだとか。
伊賀多気神社の鎮座地には、「角」という
地名がつけられていることを考えても、この一帯に
「鬼と呼ばれる何か」がいた可能性は高いのでしょう。