たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

弓と物部氏

2020-04-21 09:20:08 | 大嘗祭

 

***** 大嘗祭 No.19 *****

一説に、「サカツコ」を補佐していたのは、

物部氏だったとも言われております。

現在も天皇を陰で支えると噂される物部氏は、

実は三輪山との深い縁を有する氏族で、

物部氏が得意としていた「弓」を使った呪術は、

三輪山の神を呼び出す(鎮める?)

ためのものだったのだとか……。

高知の物部の里に残る「いざなぎ流」にも、

「蟇目法(ひきめのほう)」という

呪法が存在しますし、弓の弦を鳴らすことで

神や異界と交流する手法は、物部氏

(および石上氏)の専売特許だったのでしょう。

 

ちなみに物部氏は、大嘗祭の諸儀式における

中心的な役割に従事してきた部族でして、

楯や矛や弓といった武具を自在に操りながら、

宮の御門を固める立場を担っていたとのこと。

もしかすると、三輪山の祭祀を任された

「大田田根子」という人物を

探し出したのも物部氏であり、

両者は「弓を鳴らす呪術」を通じて

三輪山にコンタクトを取りながら、

大物主神をお祀りしていたのかもしれません。

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