たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

縄文的スキル

2019-11-22 09:40:15 | 縄文への旅

<青森県立美術館>

 

直感力や危機管理能力というのは、

ぼんやりと心をオープンにしているだけで、

天から降りてくるような代物ではなく、

あくまでも「想定」「思考」「対策」をした上での、

「何となく」だと個人的には考えております。

 

詳細な情報ツールを持たない縄文時代の人々が、

なぜ目の前の危機や迫りくる災害を

避けることができたのか……。恐らくは、普段から

狩猟・採取などを通じて周囲の変化に気を配り、

土器・土偶の制作を通じて自分の内側と向き合い、

そして見えない世界を通じて

自然に感謝を捧げていたからなのでしょう。

 

そこには、「自分の身は自分で守る」

「決して人任せにはしない」という、

現代の防災意識にもつながる

重要な教訓が潜んでいるのだと思います。

しかし、それらの縄文的スキルは、

弥生時代に入り「自らの利益」を

最優先し始めた結果、時代を経るごとに衰退し、

現在では「眠れる遺伝子」として、

私たちの身体の奥へと追いやられてしまったのです。

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