たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

名草との因縁

2016-03-24 11:20:45 | 西日本の神社

<濱宮 はまのみや>

 

戸畔の血筋の女性である豊鍬入姫命は、

名草戸畔と同じように、神の声を聞き伝える

卑弥呼・シャーマンとしての力が優れた人物でした。

天皇や天皇家が積極的に、

戸畔の家系の子女と婚姻関係を結んだのも、

戸畔、つまり海人族の巫女としての能力が、

国家平定のために必要不可欠だったからなのでしょう。

 

紀伊国の前に訪れた丹波国しかり、

紀伊国の後に訪れた吉備国しかり、

豊鍬入姫命が選んだ地はすべて、

海人族と所縁のある土地ばかりです。

豊鍬入姫命が紀伊国を目的地に選んだ理由には、

名草戸畔との因縁を解消し、

名草の神と和解する狙いもあったのかもしれません。

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