<濱宮 はまのみや>
濱宮で天照太御神とともにお祀りされていたのが、
天道根命(あまのみちねのみこと)により奉安された、
日像鏡(ひがたのかがみ)と日矛鏡(ひぼこのかがみ)でした。
しかし、豊鍬入姫命が次の目的地である吉備に向かったのち、
二柱の神は日前宮(日前神社・国懸神社)へと遷座されます。
戸畔の血を引く豊鍬入姫命にとって、
紀伊国は自分の故郷ともいえる場所でした。
大海原を明るく照らす太陽や
懐かしい先祖の眠る山々を遥拝しながら過ごす日々は、
まるで産土神の懐に抱かれたような、
心安らぐ時間だったのでしょう。
【天道根命とは】
紀伊国造家を始めとする紀氏の祖神