たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

ミツウロコ

2020-11-24 10:52:33 | 神社と災害

 

***** 神社と災害 No.86 *****

名草戸畔の頭を埋めたとされる

「宇賀部神社」の宮司家であり、

名草戸畔の子孫との伝承が残る

「小野田家」の家紋は「丸に三つ鱗

(ミツウロコ)」だと聞きます。

三角形を組み合わせたこの図柄は、

北条氏の家紋としても知られており、

海洋民族の証でもあるのだとか……。

三つ鱗を構成する三角形は

「蛇のウロコ」を表していると言いますから、

小野田家および名草戸畔は、

海人族の中でも「龍蛇信仰」との関わりが

深い一族だったという見方もできますね。

 

ちなみにこの三つ鱗紋ですが、

大神神社の神紋である「三本杉」

を原型としているそうで、

大神氏関連の代表的な家紋が

この「三本杉(三つ鱗)」とのこと。

祖母山大明神と呼ばれる大蛇を祖先に持ち、

宇佐八幡宮の大宮司だった豊後大神氏の家紋が、

「丸に三つ鱗」であることを踏まえれば、

「宮崎から大分のリアス式海岸に住み、

半農半漁の暮らしをしていた」という

小野田寛郎氏の証言の裏付けともなるのでしょう。

【参考サイト】

古代史俯瞰 by tokyoblog

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