***** 神社と災害 No.86 *****
名草戸畔の頭を埋めたとされる
「宇賀部神社」の宮司家であり、
名草戸畔の子孫との伝承が残る
「小野田家」の家紋は「丸に三つ鱗
(ミツウロコ)」だと聞きます。
三角形を組み合わせたこの図柄は、
北条氏の家紋としても知られており、
海洋民族の証でもあるのだとか……。
三つ鱗を構成する三角形は
「蛇のウロコ」を表していると言いますから、
小野田家および名草戸畔は、
海人族の中でも「龍蛇信仰」との関わりが
深い一族だったという見方もできますね。
ちなみにこの三つ鱗紋ですが、
大神神社の神紋である「三本杉」
を原型としているそうで、
大神氏関連の代表的な家紋が
この「三本杉(三つ鱗)」とのこと。
祖母山大明神と呼ばれる大蛇を祖先に持ち、
宇佐八幡宮の大宮司だった豊後大神氏の家紋が、
「丸に三つ鱗」であることを踏まえれば、
「宮崎から大分のリアス式海岸に住み、
半農半漁の暮らしをしていた」という
小野田寛郎氏の証言の裏付けともなるのでしょう。
【参考サイト】
古代史俯瞰 by tokyoblog