たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

奇妙な一致

2019-07-19 09:53:55 | 鉄の神々2

<気比神宮 けひじんぐう>

 

昨日、「アメノヒボコ」と「ツヌガアラシト」が

同神であるという記事を書きましたが、

実はアメノヒボコにはもうひとり(一神)、

多くの接点を持つ著名人がいました。

それは、仲哀天皇の后であり、

のちの応神天皇を産んだ神功皇后でして、

両者は同じ系譜を持つだけでなく、

たどったルートや伝承地の類も

驚くくらいに一致するのだとか……。

 

神功皇后が長期滞在したとされる、

敦賀市の気比神宮(けひじんぐう)の

ご祭神・伊奢沙別命(いざさわけのみこと)は、

一説にはツヌガアラシトではないかとも

いわれていますし、気比神宮が鎮座する

「敦賀(つるが)」という地名は、

この地に上陸した「額に角が生えた人物」

に由来すると聞きます。

つまり、アメノヒボコという神の

別名がツヌガアラシトであり、

額には角が生えていたと考えても

間違いではないのでしょう。

 

それだけではなく、因幡国から播磨国北部に

かけて伝わる「麒麟獅子」という伝統芸能の頭、

そして「牛頭天皇」との間にも、

「角」という奇妙な符号の一致が見られるのですね。

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