<国立民族学博物館>
古代イスラエル12支族の中でも、
エフライム族とマナセ族という
2つの支族(ヨセフ系支族)は、
ともにD系統の遺伝子を保有していた
人々だといわれております(他の支族はE系統)。
そして、これらの支族の末裔とされるのが、
チベット近辺に住む中国の少数民族の
チャン族やシンルン族などで、
彼らもまた日本人と同じ
D系統遺伝子の保有者なのだとか……。
仮に、古代イスラエルの「失われた10支族」が、
日本に向かう途中でチベット周辺に立ち寄ったと考えれば、
同じD系統遺伝子を持つ人々が、この一帯に残っている
という現象もさほど不自然ではないのでしょう。
ただし、不可解な点がいくつかありまして、
まず1つ目が現在のイスラエルには
D系統のDNAを持つ人々がいないこと、
2つ目が現日本人にはE系統が存在しないこと、
そして3つ目が同じD系統でもチベットと
日本では細かい型が違うことなどです。
残念ながら今はまだ、それらの疑問に
対する答えは出ていないのですが、
少なくとも古代ユダヤの王族の家系とも噂される
「エフライム族」「マナセ族」の2つの支族が、
縄文人と何らかのつながりを
有していた可能性は高いと思われます。