たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

蛇とタケミナカタ 

2020-06-29 09:59:14 | 古代の出雲

<諏訪湖>

 

縄文中期前半、「稲作文化」とともに

やってきた「龍蛇族」の人々が、

信州や関東一円に「蛇」への信仰を

広めたと仮定するなら、

なぜ「龍蛇神信仰」の聖地である出雲地方で、

「蛇」をモチーフとした土製品が

見つからないのかが不思議と言えば不思議です。

普通に考えれば、縄文時代の

中国地方の人口密度の低さが、

土製品のバリエーションの

少なさに関係すると思われますが、

それにしても縄文時代の「蛇」

の分布が偏りすぎている裏には、

表に出ない何らかの理由があったのではないかと、

個人的には怪しんでしまうのですね。

 

そんなことをつらつらと妄想しながら、

出雲神話の本を読んでいる最中、

ふいに頭に浮かんだのが、

「タケミナカタ」に関する物語でした。

もし仮に、タケミナカタの

出雲から信濃地方への逃亡劇が、

「龍蛇族」の移動と関係しているとすれば、

諏訪近辺に広がる「蛇文様」の土製品の

謎を解くカギになるかもしれません。

果たして、「龍蛇族」の人々と出雲、

そして諏訪とのつながりはいかなるものか、

これらについては改めて考察することにしましょう。

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