<五郷町・湯谷地区>
柳谷・滝神社への参拝を終え、
次の目的地へと車を進めること約15分。
国道169号と国道309号とが交差するあたりで、
熊野市五郷町という地区に差し掛かります。
学校や郵便局などが立ち並ぶその一帯は、
典型的な山間集落の中心部といった風情の
穏やかでゆったりとした空気が漂い、
「いよいよ山を抜けたか」という安堵感に、
自然と心が緩んでいくようです。
事前の調査段階では、このような場所の一角に、
目指す神社があると想像していたのですが、
そんな思惑と裏腹にナビが示していたのは、
中心地からさらに山のほうへと続く山道です。
再び森の中へと突入してからほどなく、
いくつかの民家を経た先に見えてきたのが、
湯谷という世帯数10軒ほどの静かな山里でした。