goo blog サービス終了のお知らせ 

たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

鎮魂と魂振

2020-12-18 10:02:55 | 大嘗祭

 

***** 大嘗祭 No.56 *****

新嘗祭の前夜、宮中では「鎮魂(みたましずめ)」と

「魂振(みたまふり)」という二つの儀式が行われ、

神楽歌として「安知女(あちめ)」

の曲が奏されると聞きます(詳細は不明)。

鎮魂祭と呼ばれる儀式は、

天皇の魂の活力を高めるために行われるもので、

新嘗祭(または大嘗祭)に臨む天皇霊を

強化するための呪法と考えられておりますが、

まずはそれらの祭祀がどのような内容なのか、

Wikipediaを引用してご紹介しましょう。

 

● 鎮魂の儀(宇気槽の儀)●

宇気槽(うきふね、うけふね)と呼ばれる箱を伏せ、

その上に女官が乗って桙で宇気槽の底を10回突く。

これは日本神話の岩戸隠れの場面において、

天鈿女命が槽に乗って踊ったという

伝承に基づくとされる。かつてこの儀は、

天鈿女命の後裔である猿女君の女性が行っており、

「猿女の鎮魂」とも呼ばれていた。

 

● 魂振の儀 ●

鎮魂の儀の後、天皇の衣を左右に

10回振る魂振の儀が行われる。

これは饒速日命が天津神より下された

十種の神宝を用いた呪法に由来するとされる。

『先代旧事本紀』には、饒速日命の子の

宇摩志麻治命が、十種の神宝を使って

神武天皇の心身の安鎮を祈ったとの記述がある。

この記事についてブログを書く
« 鎮魂祭 | トップ | 物部系神社 »