たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

名方の秘密

2020-10-27 10:08:32 | 神社と災害

 

***** 神社と災害 No.58 *****

阿波国一の宮として広く認知される

「大麻比古神社」は、神武天皇の時代に、

天太玉命の孫・天富命(あめのとみのみこと)が、

阿波忌部氏の祖を率いて阿波国に移り住み、

この地を開拓したことが創建の発端だと聞きます。

阿蘇神社と同じようにここでも、

「神武天皇」の名前が見え隠れすることから、

神武時代に「中央構造線」への監視が

強まった可能性も高いのでしょう。

 

忌部氏という名門祭祀氏族を配置し、

「名方郡」を管理下に置いたことは、

神武天皇がいかにこの地、そして中央構造線を

意識していたのかの証にもなりそうですね。

ちなみに、大麻比古神社の「麻の葉文様」の神紋は、

宮司家である永井氏の家紋でもあります。

確証はありませんが、「ナガイ」という名字に

「ナカ」の音が秘められていることを踏まえれば、

「名方」の秘密を知る一族でもあったのかもしれません。

 

いずれにせよ、大麻比古神社を始めとする

「名方の一の宮郡」と中央構造線との関わりは、

決して無視できないものなのでしょう。

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