たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

オロチの剣

2019-03-22 09:14:44 | 出雲の神社

<御代神社 みしろじんじゃ>

 

スサノオがオロチに矢を放ったとされる

雲南市加茂町の八口神社の近隣には、

オロチの尾を開いて天叢雲剣を取り出した、

「御立藪(おたてやぶ)」という伝承地が存在します。

その昔、御立藪には尾留大明神という神が鎮座し、

近隣の人たちの崇敬を集めていたそうですが、

川の氾濫などにより何度かの移転を経て、

現在の場所に社(御代神社)が建てられたのだとか。

 

仮に、『出雲国風土記』の中で、

大国主神が平らげたとされる越の八口を、

「古志の近くの八口」と置き換えれば、

「出雲のスサノオ」とも呼べる大国主神は、

八口神社や御代神社のあたりで、

「出雲のオロチ」と対峙したのかもしれません。

草枕の方角から斐伊川を遡りやってきた彼らは、

大国主神の矢に射止められ、武器を取り上げられ、

八本杉の下に埋められたのでしょうか……。

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