たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

佐世の木

2019-03-23 09:36:56 | 出雲の神社

<佐世神社 させじんじゃ>

 

雲南市加茂町の八口神社から車で約15分、

同じく雲南市の大東町佐世という地区には、

「ヤマタノオロチを倒したスサノオが、

頭に佐世の木の青い葉を挿して、

クシナダヒメとともに踊った」

という古老の話が言い伝えられています。

 

物語の舞台となったのは、

白神山(通称:佐世の森)

と呼ばれる小高い丘で、

一帯には神代(かみよ)という

字名が付けられていました。

これらの名称から察するに、

佐世の地は古くから「神の土地」

として認識されていたのでしょう。

 

ちなみに、佐世地区の山向こうには、

以前ご紹介した「一つ目鬼」

の伝承を伝える阿用地区があり、

近隣にはタタラ場の跡も残ります。

そして、この佐世地区を中心に、

朝日タタラで知られる佐田町、

鋼の町である安来町を結ぶと、

一直線のラインでつながるという

なんとも興味深い話を聞きました。

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