たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

牛のお祭り

2019-08-08 09:08:23 | 鉄の神々2

<気比神宮 けひじんぐう>

 

「牛」に関連するお祭りは、

全国各地にたくさん残されておりますが、

その代表的なものが、京都三大奇祭

のひとつである「牛祭り」です。

京都市太秦の広隆寺で行われるこのお祭りは、

白紙の仮面をかぶり、異様な格好をした摩多羅神

(またらじん)が、牛に乗って寺内を一巡し、

国家安穏・五穀豊穣・悪病退散の

祭文を読むというまさに「奇祭」で、

秦氏由来の行事という説が有力視されています。

 

また、アメノヒボコ(ツヌガアラシト)とのゆかりが深い、

福井県の気比神宮にも、牛腸祭(ごちょうさい)という、

牛殺祭祀を思わせる特殊神事が伝えられていました。

何でもこの牛腸祭には、女人禁制はもちろんのこと、

それ以外にも厳重な取り決めが存在するのだとか……。

仮に、この祭典が渡来人の信仰に基づくとすれば、

「厳重な取り決め」とは、恐らく供犠の手順に

関わるものだったのでしょう。

 

となりますとやはり、アメノヒボコは「牛殺祭祀」

を広めた人物(神)という可能性が高くなりますが、

ひとまずそのあたりの謎は保留とすることとして、

遅ればせながらアメノヒボコの本拠地である、

出石の周辺を巡ってみることにしたいと思います。

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