<小阪・飛鳥神社 こざかあすかじんじゃ>
小阪・飛鳥神社の「売り」は何といっても、
多種多様な樹木が混然一体となって作り出す社叢です。
それほど広い境内ではないのですが、
社殿の前だけでなく裏手のほうにまで、
個性的な姿の巨木が立ち並び、
他にはない独特の景観を生み出しています。
いかにもご神木といった風情の直立不動の巨木や、
ちょっと悩ましいポーズを取った珍妙な巨木など、
種類も形も異なる様々な樹木たちが、
思い思いの位置に陣取っていました。
その中でも特に知られているのが、
ご本殿の裏側にある「四本杉」という名の、
樹齢1300年余りとも噂される古木です。
根元から先がきれいに四つに分かれたその幹には、
それぞれ、瀬織津姫、速開津姫、 気吹戸主、
速佐須良姫という祓戸四神が宿っていると聞きます。
幹が二つに分かれた夫婦杉は珍しくありませんが、
四つに分かれた大杉を目にしたのは初めてでした。