たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

国津神への畏れ

2016-03-07 10:51:20 | 西日本の神社

<竈山神社 かまやまじんじゃ>

 

もともと竈山神社にお祀りされていたのは、

地元の地主神だったといわれております。

現在その地主神は、竈山神社の境外摂社である

静火神社に祀られているそうです。

先日ご紹介した伊太祁曽神社と同じように、

こちらでも祭神・祭祀場の遷座が行われたのですね。

 

神武東征というのは、聖地を支配下に置くことで、

その土地の神の力を味方につける過程でもあり、

先住民の抵抗が大きければ大きいほど、

本来祀られていた神(地主神・国津神)の存在を、

畏れ隠さなければならなかったのでしょう。

 

名草周辺の歴史に触れていますと、

国津神(先住民・縄文人・海人族)の力が、

いかに侮れないものだったのか…、

海の向こうからやってきた天孫族や天津神が、

いかに国津神を畏れたのか…がわかります。

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