たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

製鉄と生贄

2019-08-21 09:19:44 | 鉄の神々2

<千種町・千種川>

 

古代の播磨国一帯にフォーカスを当ててみますと、

様々な背景を持つ「鉄神」とともに、次から次へと

「おどろおどろしい」光景が浮かび上がってまいり、

今回の旅日記を綴りながら、これまでになく

エネルギーを消耗した感じがいたします。

 

よく「神道は生贄文化」などといわれますが、

それらの発端を読み解く中で感じたのは、

日本古来の祭祀に「生贄」という概念はなく、

縄文時代における動物供犠の風習も、

「厳密なルールにのっとった上で」

行われていたということです。

 

そして、製鉄文化と生贄祭祀の広がりとの間には

密接なつながりが見られることから、

日本の原住民にとって、それらの習俗を

「どこまで受け入れるか」という選択は、

非常に難しい判断だったのかもしれません。

 

ということで、そろそろ鉄の時代に別れを告げ、

新たなインスピレーションを得るために、

別の地へと舞台を移したいと思います。

果たしてそこでは、どのような景色が

出迎えてくれるのでしょうか……。

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