たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

最後の石英

2017-09-26 09:58:40 | 白山信仰・楠と白石

<白山市>

 

「船玉の神」への信仰を広めたのは、

主に海人族の人々だったと思われます。

神武天皇が日本へと到着する以前から、

すでに日本に戻ってきていた渡来人たちが、

風化しにくい「石英系の石」に古の息吹を感じ、

その中でも特に白さが際立つものを、

「聖なる石」と崇めたのでしょう。

 

南方から太平洋側に上陸した人々と同様、

日本海側から白山周辺にたどり着いた人々は、

ユーラシア大陸を通過しながら、

各地に石英への信仰の痕跡を残し、

ようやく踏み入れた日本の地で、

求め続けていた「最後の石英」に

巡り合ったのだと思われます。

 

彼らが白山一帯に散らばる白石の中に見たのは、

「古い祖先の魂」だったのかもしれません。

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