***** 大嘗祭 No.22 *****
古来より日本人は、
通常の生活を送る期間を「ケ」、
お祭りや年中行事などを行う
特別な期間を「ハレ」と呼び、
日常と非日常とを明確に区別しておりました。
これは単なる迷信や古い風習などではなく、
「陰陽」の法則に従った「生命維持」の秘策でして、
今まさに「ハレ」の準備段階でもある、
「物忌み」という特殊な期間に
入ったのだと思われます。
現在世の中は、ウイルス騒動一色に
染まっておりますが、
首都直下地震・東南海トラフ地震
などの大地震はもちろん、
富士山・九州火山帯等の噴火、
そして昨年以上の広範囲の豪雨やテロなど、
様々な天災・人災に備えなければならない
「非常事態」であることは確かです。
恐らく、多くの日本人が時代の変わり目に気づかず、
このまま「ハレ」と「ケ」を混同し続ければ、
神々の働きを邪魔する結果にもなるのでしょう。
今後「物忌み」がどのくらい続くのかはわかりませんが、
「神在祭」が行われる2020年の11月あたりには、
私たちはそれらの期間が想像以上に
「長丁場」であることを認識するのかもしれません。