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調査結果によると、クラウドを導入しているのは、青森、岩手、福島、東京、新潟、石川、兵庫、香川、鹿児島、沖縄など28都府県。具体的には、京都府が電子申請、施設予約に関する事務などを府内26市町村と共同実施している例などがある。また、静岡県が「導入に向け、実証実験などを実施している」と答え、愛知、岡山など5県が「導入に向け、検討している」と回答。北海道、宮城、長野など13道府県は「検討はしているが、方向性は決まっていない」と答えた。
政令市では、札幌、仙台、浜松、京都、北九州など11市が既に導入しており、静岡市が導入に向けた検討を行っている。』
クラウドコンピューティング
クラウドコンピューティング(英: cloud computing)とは、ネットワーク、特にインターネットをベースとしたコンピュータの利用形態である。ユーザーはコンピュータ処理をネットワーク経由で、サービスとして利用する。
名称
「クラウド」(雲)は、ネットワーク(通常はインターネット)を表す。従来より「コンピュータシステムのイメージ図」ではネットワークを雲の図で表す場合が多く、それが由来と言われている。「クラウドコンピューティング」という用語がバズワードであるという議論は、後述の類似用語を参照。
概要
従来のコンピュータ利用は、ユーザー(企業、個人など)がコンピュータのハードウェア、ソフトウェア、データなどを、自分自身で保有・管理していたのに対し、クラウドコンピューティングでは「ユーザーはインターネットの向こう側からサービスを受け、サービス利用料金を払う」形になる。
ユーザーが用意すべきものは最低限の接続環境(パーソナルコンピュータや携帯情報端末などのクライアント、その上で動くブラウザ、インターネット接続環境など)のみであり、加えてクラウドサービス利用料金を支払う。実際に処理が実行されるコンピュータおよびコンピュータ間のネットワークは、サービスを提供する企業側に設置されており、それらのコンピュータ本体およびネットワークの購入・管理運営費用や蓄積されるデータの管理の手間は軽減される。
クラウドコンピューティングは、従来から存在するネットワーク・コンピューティング、ユーティリティコンピューティング、SaaSなどを言い替えたもの、あるいはこれらの要素を含み更に発展させたもの、などとされる。
定義としては、アメリカ国立標準技術研究所 (NIST) による以下の定義が引用されることが多い。
- Cloud computing is a model for enabling convenient, on-demand network access to a shared pool of configurable computing resources (e.g., networks, servers, storage, applications, and services) that can be rapidly provisioned and released with minimal management effort or service provider interaction. This cloud model promotes availability and is composed of five essential characteristics, three service models, and four deployment models.[1]
- (参考訳)クラウドコンピューティングとは、コンフィグレーション可能な計算機資源(ネットワーク、サーバ、ストレージ、アプリケーション、サービスなど)の共有プールへの簡便でオンデマンドなネットワーク経由でのアクセスを、最小限の管理手順もしくはサービス提供者とのやりとりで迅速に供給することを可能にするモデルである。このクラウドモデルは5つの特性、3つのサービスモデル、4つの配置モデルから構成され、可用性を高めている。
クラウドコンピューティングは、以下の3種類に分類される場合が多い。また以下を総称してXaaSと呼ぶ場合もある。
- SaaS
- インターネット経由のソフトウェアパッケージの提供。電子メール、グループウェア、CRMなど。セールスフォース・ドットコムのSalesforce CRM、マイクロソフトのMicrosoft Online Services、GoogleのGoogle Appsがある。
- PaaS
- インターネット経由のアプリケーション実行用のプラットフォームの提供。仮想化されたアプリケーションサーバやデータベースなど。ユーザーが自分のアプリケーションを配置して運用できる。セールスフォース・ドットコムのForce.comプラットフォーム、GoogleのGoogle App Engine、AppScale、マイクロソフトのWindows Azureなど。
- HaaSまたはIaaS
- インターネット経由のハードウェアやインフラの提供。仮想化サーバーや共有ディスクなど。ユーザーが自分でOSなどを含めてシステム導入・構築できる。Amazon.comのAmazon EC2、Amazon S3など。
クラウドコンピューティングの形態で提供されるサービスを「クラウドコンピューティングサービス」または単に「クラウドサービス」、そのサービス事業者を「クラウドサービスプロバイダー」または単に「クラウドプロバイダー」とも呼ぶ。
インターネット経由の一般向けサービスを「パブリッククラウド」、業界内・企業内(ファイアーウォール内)などのサービスを「プライベートクラウド」、両者を組み合わせたサービスを「ハイブリッドクラウド」とも呼ぶ [2] [3] [4]。特にプライベートクラウドはアウトソーシングの一形態とも言える。
クラウドコンピューティングはコンピュータ処理の使用形態であり、それ自体は新しい技術ではなく、特定の技術を指す用語でも無い。しかし、この形態の普及を可能にした背景には、インターネットや各種技術の進歩がある。ユーザーとプロバイダの間は、通常は標準化されたインターネットの技術が使用されるが、専用の技術(プロトコル、ソフトウェア、ハードウェア)を使用するものもある。プロバイダの内部(データセンターやサーバ群)で使用する技術は問われないため、通常はオープン標準に準拠したソフトウェアや、ユーザー数や処理量の増減に対応できる仮想化技術が使用されるが、Googleなどはスケーラビリティ確保のために自社独自開発されたグリッドコンピューティング技術などを多用している。
歴史
「クラウドコンピューティング」の用語は、2006年のGoogleのCEOであるエリック・シュミットによる発言が最初とされ、Google App EngineやAmazon EC2などが登場した2006年から2008年頃にかけて普及した。
しかし「コンピュータ処理をネットワーク経由でサービスの形で提供する」という形態自体は従来より存在している。1960年代からのタイムシェアリングシステムなどのデータセンター利用(中央の仮想化環境をリモートからネットワーク経由で共有し、従量制または定額制でサービスとして課金する)、1980年代のVAN、1991年頃からのインターネットをベースとしたASP、更にはSaaSなどである。一般的には、クラウドコンピューティングのうち、主にパッケージソフトウェアの利用を提供するものをSaaSと呼ばれるようになってきた。
歴史的なコンピュータの利用形態の変遷は、以下とも言われる。
- メインフレーム全盛期の集中処理
- 分散システム(オープンシステム)の抬頭によるクライアント・サーバなどの分散処理
- インターネットに代表されるネットワーク中心の、新しい集中処理
- 世界に分散したユーザーがサーバを意識せずサービスを受ける、クラウドコンピューティングの処理形態
SaaSの用語が一般化した以降の年表を下に示す。
- 1999年、セールスフォース・ドットコムが設立され、CRMアプリケーションのSaaS形態の提供であるSalesforce CRMを開始。
- 2002年、Amazon.comがAmazon Web Services(AWS)を開始。
- 2005年11月13日、インテル バーチャライゼーション・テクノロジー(x86仮想化。PopekとGoldbergの仮想化要件を満たした。)をサポートしたCPUを発表。
- 2006年8月9日、GoogleのCEOであるエリック・シュミットが、米国カリフォルニア州サンノゼ市 (San Jose, CA) で開催された「検索エンジン戦略会議」 (Search Engine Strategies Conference) の中で「クラウド・コンピューティング」と表現。これが最初とされる。
- 2006年8月25日、Amazon EC2 のパブリックβ開始。
- 2007年7月、セールスフォース・ドットコムが「SaaSからPaaSへ」というコンセプトを発表。
- 2007年11月15日、IBMが現時点で実用可能なクラウド・コンピューティングとしてBlue Cloudの計画を発表[5]。
- 2008年3月4日、Yahoo!とインドのComputational Research Laboratories(CRL)が、クラウドコンピューティングの研究支援を発表[6]。
- 2008年5月27日、Google が Google App Engine (GAE) の一般公開を発表。
- 2008年8月20日、Amazon EC2 が Elastic Block Store 対応。
- 2008年10月23日、Amazon EC2 からβの表記が外れ、正式版となる。
- 2008年10月27日、マイクロソフトが Microsoft Professional Developers Conference 2008 (PDC 2008)で、クラウドコンピューティング用のプラットフォームであるMicrosoft Windows Azureを発表[7]。
- 2008年11月17日、マイクロソフトがクラウドコンピューティング型のグループウェアサービスであるMicrosoft Business Productivity Online Suiteのサービスを開始。
- 2009年3月18日、サン・マイクロシステムズがクラウドコンピューティングサービスであるOpen Cloud Platformを発表[8]。
- 2009年3月29日、IBM、サン・マイクロシステムズ、Cisco、SAP、EMC、AT&T、Novell、OMG、Red Hat、VMwareなどがOpen Cloud Manifestoを発表 [9]。なお、Amazon、Google、マイクロソフトの不参加も話題となった [10]。
- 2009年4月1日、IBMがソーシャル・ネットワーキングとコラボレーションを統合化したクラウド・サービスLotusLive Engageを発表[11] 。
- 2009年7月30日、IBMがパブリック・クラウド・サービスであるIBM マネージド・クラウド・コンピューティング・サービス(IBM MCCS)を発表[12]。
- 2009年10月29日、クラウド開発環境「Ubuntu Enterprise Cloud」(UEC)を搭載したOS、Ubuntu 9.10 (Karmic Koara) Server Edition がリリースされた。またデスクトップ版において、オンラインストレージサービス「Ubuntu One」のクライアントソフトが標準搭載となった。
- 2009年11月19日、富士通が運用管理技術および仮想化技術に関する国際標準化団体DMTF(Distributed Management Task Force)におけるクラウドコンピューティング間連携標準化グループ「Open Cloud Standards Incubator」のリーダーシップボードに就任を発表。
- 2010年4月、IEEE computer societyが月刊誌「Computer(ISSN 0018-9162)」に「ECONOMICS AND THE CLOUD」の特集記事を掲載。
- 2011年6月6日、WWDC 2011の基調講演においてAppleのCEO、Steve Jobsが「iCloud」を発表。
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