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2024年5月の「道路貨物運送業」倒産 大幅増の46件 コストアップと「2024年問題」が直撃、4月以降は前年比2倍超

2024年07月05日 16時13分12秒 | ニュース

2024年5月の「道路貨物運送業」倒産 大幅増の46件 コストアップと「2024年問題」が直撃、4月以降は前年比2倍超

TSR速報6/10(月)13:30

2024年5月の「道路貨物運送業」倒産 大幅増の46件 コストアップと「2024年問題」が直撃、4月以降は前年比2倍超

2024年5月の「道路貨物運送業」倒産 大幅増の46件 コストアップと「2024年問題」が直撃、4月以降は前年比2倍超

 

2024年5月 「道路貨物運送業」倒産状況


 厳しい経営環境に置かれる道路貨物運送業の倒産が急増している。2024年5月の「道路貨物運送業」の倒産は46件(前年同月比119.0%増)で、5月としては2005年以降の20年間で最多を更新した。
 道路貨物運送業界は、コロナ禍から燃料価格の高止まりに加え、深刻なドライバー不足で人件費が上昇するなどコストアップに見舞われている。また、今年4月には時間外労働時間の上限規制が適用された。このため、4月(30件)は前年同月比114.2%増、 5月は過去20年間で2008年(45件)を上回り最多を更新。
  道路貨物運送業の「人手不足」関連倒産(後継者難除く)は、前年同月と同じ4件で、内訳は「求人難」(前年同月3件)と「従業員退職」(同ゼロ)が各2件。また、燃料価格上昇など「物価高」倒産は11件(同8件)だった。

 資本金別は1千万円未満が29件(前年同月比61.1%増、構成比63.0%)、従業員数別では10人未満が31件(同82.3%増、同67.3%)と、小・零細規模の倒産が圧倒的に多い。

 道路貨物運送業は構造的に小規模の下請け業者が多く、コストアップ分の価格転嫁は難しい。6月6日に公正取引委員会が公表した「令和5年度における荷主と物流事業者との取引に関する調査結果及び優越的地位の濫用事案の処理状況について」で、注意喚起文書を送付した荷主の行為類型別内訳(合計687件)では、「買いたたき」が239件(構成比34.8%)、「代金の減額」が142件(同20.7%)と、この2行為で半数以上を占め、下請け業者の苦境が浮き彫りになった。

 道路貨物運送業の倒産増加は、物流停滞につながり懸念される。適切な価格転嫁やドライバー確保など多くの課題を抱えているが、政府主導による業界慣習の抜本的な改善などが急がれる。

※ 本調査は、2024年5月の企業倒産(負債1,000万円以上)のうち、道路貨物運送業(一般貨物自動車運送業・ 特定貨物自動車運送業・ 貨物軽自動車運送業・ 集配利用運送業)を集計・分析した。


5月の「道路貨物運送業」倒産46件 前年同月の2.1倍、5月度では過去20年間で最多

 2024年5月の「道路貨物運送業」倒産は46件(前年同月比119.0%増)で、5月では2005年以降の20年間で2008年(45件)を超え、最多を更新した。1-5月累計は162件(前年同期比55.7%増)で、20年間では2010年の165件に次ぎ、4番目の多さとなった。今年4月から時間外労働の上限規制が適用され、4月と5月は倒産の増加率が2カ月連続で前年同月比100.0%超と急増ぶりが目立つ。
 負債総額は64億5,500万円(前年同月比265.5%増)で、前年同月の3.6倍に増加した。
 道路貨物運送業は、長時間労働と賃金が見合わずドライバー不足が続いていた。さらに、円安と原油高から燃料価格が高騰しコストアップに見舞われ、価格転嫁が難しい小・零細規模の下請企業が多い業界の深刻さを浮き彫りにしている。

道路貨物運送業の倒産推移

 

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「収入なければ支出も…」万博入場券、前売り低調 予約不要の紙チケットで巻き返しへ

2024年07月05日 15時57分35秒 | ニュース
 
 
 

「収入なければ支出も…」万博入場券、前売り低調 予約不要の紙チケットで巻き返しへ

「収入なければ支出も…」万博入場券、前売り低調 予約不要の紙チケットで巻き返しへ

 

(産経新聞)

2025年大阪・関西万博の入場券について、日本国際博覧会協会(万博協会)は来場日時を予約する電子チケットに加え、予約不要の紙チケットを10月から販売する。インターネットに不慣れな高齢者らも購入しやすい方法を用意し、万博運営費の原資となる入場券の売り上げを増やしたい考え。ただし警備態勢の見直しなどに伴い、追加コストが生じ、予約前提としてきた来場者輸送への対応も求められる。

万博協会は6月27日の理事会で、開幕半年前の10月13日からコンビニエンスストアなどで紙チケットを販売することを決めた。一部は入場日時を予約しなくても、当日に人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)の会場ゲート前で2次元コード付きチケットと引き換えれば入場できる。

慣れない高齢者

近年の大規模イベントでは、スマートフォンにダウンロードして使用する電子チケットが主流になりつつある。今月開幕のパリ五輪では完全電子化。昨年11月から販売されている万博の前売り券も電子チケットで、購入時のID登録や入場予約の際にネット上での手続きが必要となる。

紙チケットの販売を提案したのは、万博協会副会長を務める大阪府の吉村洋文知事だ。スマホの操作に慣れない高齢者らから、前売り券の購入が難しいとの相談が寄せられているとして、万博協会に対応を求めた。

吉村氏が紙チケットを提案した背景には、前売り券の販売実績が伸び悩んでいる現状がある。万博協会は来年4月の開幕までに1400万枚を販売することを目標とし、うち企業が約700万枚を購入する予定だ。6月26日時点の販売実績は、目標の2割にとどまる約297万枚。大半の購入元は企業という。

「販促プロ必要」

入場券の売り上げは万博運営費の原資となる。運営費に加え国と府市、経済界で等分負担する会場建設費も当初想定から増額しており、運営費で赤字が出ればさらなる税負担は免れない。

吉村氏は「収入がなければ支出もできない。買いやすい入場券を準備すべきだ」と強調する。万博協会に入場券の販売促進を担当する専門部署がないことから、府関係者も「民間から販促のプロを呼び、万博協会の責任あるポストに据えるべきだ」と注文を付ける。

こうした中、予約不要な紙チケット販売に際しては、コンビニなどの販売手数料や入場受け付けに関するシステムの改造のほか、会場での誘導スタッフや警備態勢の拡充などが求められる。

万博協会は紙チケットを200万枚売った場合の追加コストを21億6千万円と想定し、運営費の予算内で賄う方針だが、協会関係者は「新たな入場券販売を実現するために必要な人員をどう工面すればいいのか」と頭を悩ませている。

夢洲特有の事情

万博協会が入場日時を予約制としてきた背景には、万博会場となる夢洲特有の交通事情がある。会場へのアクセスは近くに開業する大阪メトロ中央線の新駅と、主要駅や周辺駐車場からのシャトルバスなどに限られ、マイカーの乗り入れは想定していない。

地下鉄やシャトルバスを利用するのは、国内客や訪日外国人客の一般来場者に加え、大阪府が無料招待する予定の小中高生ら団体客も見込まれ、駅構内でのスムーズな移動や乗り降りが課題となる。島外とつながる橋とトンネルは、夢洲内の物流拠点や、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の工事現場に出入りするトラックも通行し、バスが加わることで渋滞が懸念される。

万博協会は会期中に約2820万人が来場し、来年10月の閉幕に近づくにつれ来場者が増えると想定。入場日時の予約枠に上限を設けて来場者を平準化させ、群衆事故や電車の遅れ、過度な交通渋滞を防ぐ計画だ。予約不要の紙チケットは繁忙期や通勤時間帯に利用できないようにするが、来場者の動向がつかみづらくなり、入場ゲート前での混雑も予想される。

万博協会の石毛博行事務総長は6月27日の理事会後の記者会見で「会場のゲート前で混雑が起きれば、交通経路に影響が出る可能性がある。予約制度を取り入れた原点を見失わず、関係者の理解を得たい」と話した。

企業の協力で群衆事故防止を

目白大メディア学部教授の岡星竜美氏(イベント学)の話

2025年大阪・関西万博は公的なイベントでインフラ整備や会場建設に多額の税金が投入されている。令和3年開催の東京五輪では「レガシー(遺産)」という言葉で巨額の施設建設費の意義を強調したが、万博では大阪や関西のイメージを高めるだけでなく、納税者を納得させる経済波及効果を生み出すべきだ。

そのためには人口ボリュームが大きく、昭和45年の大阪万博を体験した高齢世代にも訪れてもらうことが重要となる。高齢世代は電子チケットやインターネットでの予約に慣れていない。予約不要の紙チケットを導入する効果は大きいだろう。

一方、交通への影響は無視できない。今回の万博は都市一カ所集中型で交通手段も限られた夢洲で開催される。同様に韓国の港湾地区で開催された2012年麗水(ヨス)万博を会期終盤に訪れたが、交通機関が限られ会場周辺は大混雑していた。

駅などでの群衆事故やトラブルを防ぐため、大阪府市は混雑期に時差出勤やテレワークなどを呼びかけるが、期間限定の社会実験として、大企業が中心となって協力することが求められる。(山本考志)

 
 
 
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負債6,413億円は特別清算としては過去最大  MSJ資産管理(株)(旧:三菱航空機(株))(愛知県豊山町)は7月4日、東京地裁に特別清算を申請した。

2024年07月05日 15時22分59秒 | アナログレコード
  • TSR速報

MSJ資産管理(株)(旧:三菱航空機(株))

※画像は実際の企業とは関係ありません

※画像は実際の企業とは関係ありません

負債6,413億円は特別清算としては過去最大

 MSJ資産管理(株)(旧:三菱航空機(株))(愛知県豊山町)は7月4日、東京地裁に特別清算を申請した。
申請代理人は横山兼太郎弁護士(西村あさひ法律事務所・外国法共同事業、千代田区大手町1-1-2)。
 負債総額は約6413億円(2024年3月期決算時点)。

 三菱重工業(株)(千代田区)が2008年にSJ(スペースジェット)の開発に本格的に着手したことを受けて法人化された。期待の大きさもあって当初は287機の受注を確保していたが、TC(型式証明)の取得が難航したことや「新型コロナウイルス」感染拡大による航空業界への影響から事業環境が極めて厳しい状況に陥り、2020年10月に親会社の三菱重工業が事業そのものの凍結を発表。2023年2月には開発の中止を正式発表していた。
 同年4月、MSJ資産管理(株)に商号変更。2024年3月31日に解散し、清算手続きに入っていた。

 負債総額は約6413億円で、今年最大。特別清算としての負債は過去最大。
 戦後の大型倒産では、17番目。製造業としては、タカタ(株)(現:TKJP(株)、東京都港区、2017年6月民事再生法、負債総額1兆5024億円)に次ぐ、2番目。

※MSJ資産管理(株)(旧:三菱航空機(株))(TSR企業コード:402666453、法人番号:7180001064730、愛知県西春日井郡豊山町豊場1、登記上:東京都千代田区丸の内3-2-3、設立2008(平成20)年3月、資本金5億円)
※三菱重工業(株)(TSR企業コード:291022804、法人番号:8010401050387、千代田区)
※タカタ(株)(現:TKJP(株)、TSR企業コード:295877413、法人番号:5010401052766、東京都港区)
 
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負債6,413億円は特別清算としては過去最大  MSJ資産管理(株)(旧:三菱航空機(株))(愛知県豊山町)は7月4日、東京地裁に特別清算を申請した。

2024年07月05日 15時19分44秒 | ニュース
  • TSR速報

MSJ資産管理(株)(旧:三菱航空機(株))

※画像は実際の企業とは関係ありません

※画像は実際の企業とは関係ありません

負債6,413億円は特別清算としては過去最大

 MSJ資産管理(株)(旧:三菱航空機(株))(愛知県豊山町)は7月4日、東京地裁に特別清算を申請した。
申請代理人は横山兼太郎弁護士(西村あさひ法律事務所・外国法共同事業、千代田区大手町1-1-2)。
 負債総額は約6413億円(2024年3月期決算時点)。

 三菱重工業(株)(千代田区)が2008年にSJ(スペースジェット)の開発に本格的に着手したことを受けて法人化された。期待の大きさもあって当初は287機の受注を確保していたが、TC(型式証明)の取得が難航したことや「新型コロナウイルス」感染拡大による航空業界への影響から事業環境が極めて厳しい状況に陥り、2020年10月に親会社の三菱重工業が事業そのものの凍結を発表。2023年2月には開発の中止を正式発表していた。
 同年4月、MSJ資産管理(株)に商号変更。2024年3月31日に解散し、清算手続きに入っていた。

 負債総額は約6413億円で、今年最大。特別清算としての負債は過去最大。
 戦後の大型倒産では、17番目。製造業としては、タカタ(株)(現:TKJP(株)、東京都港区、2017年6月民事再生法、負債総額1兆5024億円)に次ぐ、2番目。

※MSJ資産管理(株)(旧:三菱航空機(株))(TSR企業コード:402666453、法人番号:7180001064730、愛知県西春日井郡豊山町豊場1、登記上:東京都千代田区丸の内3-2-3、設立2008(平成20)年3月、資本金5億円)
※三菱重工業(株)(TSR企業コード:291022804、法人番号:8010401050387、千代田区)
※タカタ(株)(現:TKJP(株)、TSR企業コード:295877413、法人番号:5010401052766、東京都港区)
 
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