昨日、某大学の国際教育専門家の教授とお話をしていて、
初めて「グローバル4」という言葉を聴きました。
その教授は、日本の人材の国際競争力を強化するには、
東大とかの旧帝大より「グローバル4」に投資すべき、
ということを力説していらっしゃいました。
グローバルな人材を育成している日本の大学の中で、
特に有名なものを「グローバル4」と呼ぶそうです。
早稲田大学国際教養学部、国際基督教大学、国際教養大、
立命館アジア太平洋大学の4大学を指すそうです。
英語で授業を受けられ、留学生や外国人教授の比率が高く、
グローバル企業への就職が強い大学のことみたいです。
私の母校の国際基督教大学(ICU)も「グローバル4」で、
4大学の中では一番古くて伝統がある学校です。
しかし、わが母校の一番の売りは「リベラル・アーツ」であり、
教授陣にとってはキリスト教精神に基づく教育も重要であり、
英語教育だけで評価されるのは、残念な気もします。
単なる外資系企業の日本人要員養成スクールではありません。
私が母校ICUに関して一番誇りに思っているのは別のことです。
アフガニスタンとか、東チモールとか、タンザニアとか、
世界の紛争地や貧困国で必ずICUの卒業生に会いました。
ほぼ同世代の人が、大勢フィールドで活躍していました。
みんな英語ができて、大学院で修士号くらい終わっているので、
外資系企業ならNGOの3~10倍の給料がもらえる人たちです。
JICA、国連機関、NGO、ジャーナリスト等など、
いろんな立場で人道援助や開発援助に関わっている人材が、
ICUにはとても多く、それが私にとって一番の誇りです。
またICU卒業生には、国内でNPO活動をやっている人も多く、
非営利セクターで活躍するユニークな人材が多いのも自慢です。
例えば、自殺対策で有名なNPOライフリンクの清水康之さんは、
私と卒業年が同じ96年卒のICU同窓生です。
私にとっては、高給取りの卒業生が多いことなんかよりも、
安月給でも社会に貢献する卒業生が多いことが自慢です。
ぜひ週刊誌で大学の「社会貢献度ランキング」をやってほしいです。
そうすれば高校生の大学選びに新基準ができると思います。
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