教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

学校側「いじめあった」=中3男子焼身自殺-名古屋

2009年08月24日 13時43分25秒 | 受験・学校

 『名古屋市守山区の歩道で21日未明に焼死した中学3年の男子生徒(14)について、生徒が通っていた同市名東区の市立中学校の教頭(53)が24日、同校で取材に応じ、この生徒に対するいじめがあったことを明らかにした。愛知県警守山署は自殺とみており、関連を調べている。 教頭によると、昨年11月ごろ、生徒の母親から「いじめを受けているのではないか」と相談があった。学校で調査したところ、同級生ら計7人がいじめを認めた。同級生らは生徒に謝罪し、いじめは止まったという。』8月24日11時33分配信 時事通信

中学3年生の男子生徒が、焼身自殺したのは余程の原因が有ったと思われます。この市立中学校の先生が、中学3年の男子生徒の自殺のシグナルを見落としていたと言わざるを得ません。いじめに対する生活指導にも問題が有ったではと思います。常日頃からの中学校としての生活指導や学級担任のいじめへの対応や取り組みが甘かったのではないでしょうか。焼身自殺したのはいじめた同級生へのいじめられた男子生徒のアビール、自殺による心理的報復や見せしめの意味があるのかも分かりませんが。人生80年の時代に自分の命をもつと大切にして欲しいと思います。自殺者を出した学校の管理職は、あんなに元気で明るく、活発な生徒だったのにと良く言われますが、人前で明るく振舞っていても、一人になれば孤独感に襲われ、誰にも相談出来ずに追い詰められ自虐的になり、ひどいうつ状態になっている自殺前の生徒の心情や状況を本当に把握しておられるのでしょうか。自分の子供ではないから、いじめ自殺の生徒が出ても他人事のように思われたら困ります。教育者、学校の先生としての使命感を持ち、責任を果たして欲しいと思います。教育現場の先生方や管理職の先生方も、生徒の心問題について勉強する必要が有るのではないでしょうか。直ぐ事件が起こるとスクールカウンセラーを派遣するのがバターン化していますが、日常教育現場で生徒に教育活動で係わっている学級担任の先生や生活指導の先生方のほうが身近にいる最適な心理カウンセラーと思います。学校で生徒と話をし、長い時間生徒と学校生活を送られているのですから、生徒のことが分からないはずが無いと思います。下記に函館教師サーポト研究会の金山健一先生の『なぜねいじめは見えないのか』を書き込ませて頂きました。皆さんの御参考になさって下さいませ。

『なぜ、いじめは見えないのか                                               金山健一

いじめはなぜなくならないのか。福岡県筑前町の中学2年生の男子生徒を自殺に追い込んだのは担任の言動からであった。北海道滝川市では小学校六年生の女子児童が昨年九月、教室で首つり自殺をした。市教育委員会も学校もいじめはないと主張し、遺書が報道されてからいじめを認めた。文部科学省では、毎年いじめの都道府県別の調査を公開している。平成十七年度、全国一いじめ発生率が少ないと報告している福島県では、小中高校で合計34件のいじめがあり、児童生徒千人あたりのいじめ発生率を0.1人と発表している。一万人に一人しかいじめはない。一番多い愛知県では2597件のいじめがあり、千人あたりの発生率を3.4人としている。本当に愛知県は福島県の34倍もいじめが多いのか。それとも福島県のいじめに見落としがあるのだろうか。また、小中高校の自殺する児童生徒は年間100人以上に及ぶが、いじめの自殺は1999年以降7年連続ゼロである。本当だろうか。文部科学省では、先日の全国の都道府県、政令指定都市の生徒指導担当課長を集めた緊急連絡者会議で「実態を隠さずあるがまま報告してほしい」と要望した。つまり、いじめは隠されたままなのである。心理学では、いじめが固定化し長期化したときの学級は劇場のようになっているという。学級が<加害者><被害者>ばかりでなく、いじめをはやし立てる<観衆>、いじめに対して我関せずという<傍観者>の4つの構造になる。この状況になったときいじめを止める人間は存在しない。最後の砦となる学級担任がいじめの加害者、観衆、傍観者になっている場合、その生徒は本当に自殺を考えてしまうだろう。いじめでの自殺が起こると、「なぜ、自殺したい気持ちを親に相談しないのだろう」と思う人も多いのではないだろうか。いじめを親や先生に相談すると「チクッた」と言われ、いじめが大きくなるから相談しない。これは子どもたちの心理を表すには不十分である。小学校低学年なら「○○ちゃんにいじめられた」とすぐに言えるが、中学生にもなると言えない。自尊感情が芽生え、学級の中で虫けらのように扱われている自分を責めるからである。親にはいじめられている自分のことを知られたくないのである。いじめが深刻化すると、「自分はダメな人間なんだ」「存在しなくてもいいんだ」と孤立感を更に深めていく。いじめは親さえも気付かないまま進行し、自殺に追い込んでしまう。いじめの発見のサインは、①表情・言葉遣いの変化 ②ケガや身体の変調 ③成績の下降や忘れ物の増加 ④仲間関係の変化 ⑤服装の乱れや変化 ⑥持ち物の紛失や金銭の使い方の変化⑦理由のはっきりしない欠席や遅刻⑧保健室・職員室への頻回訪問など多々ある。家庭では特に日頃からの親子の対話が重要であることは言うまでもない。我々、大人がその小さなSOSに気づく、察知する力を持たなければならない。』

※下線をクリツクして下さい。⇒函館教師サポート研究会のホームページから、金山健一先生の御許可を得まして掲載させて頂いています。

主催

 函館教師サポート研究会

後援

 北海道教育委員会
 函館市教育委員会
 函館市

会長

 金山健一  (函館大学 専任講師〈教育心理学〉)

副会長

 細川和成     (函館市立凌雲中学校)
 長野喜美子    (北海道八雲高等学校)

顧 問

 竹山久芳     (函館大学)

本部事務局

 函館大学  金山研究室(365号室)
 〒042-0955 函館市高丘町51番1号 
  TEL   0138-57-1181    内365
  FAX   0138-57-0298

事務局

 南謙二     (函館市立宇賀の浦中学校)
 金澤瑞恵   (函館市立八幡小学校)
 井村貴子   (松前町立松城小学校)
 菅野泰弘    (上ノ国町立上ノ国中学校)
 武田理恵   (函館商業高等学校)
 東谷祥子   (函館大学)
 吉田可奈   (函館大学)
 米谷麻弥   (函館大学)

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<水難事故>川に流され3歳児死亡 静岡・湯ケ島

2009年08月24日 11時09分26秒 | 出産・育児

『23日午後0時10分ごろ、静岡県伊豆市湯ケ島の猫越(ねっこ)川で、家族で川遊びに訪れていた三島市富士ビレッジ、短大准教授、佐藤聡彦さん(41)の長男一二三君(3)と次男陽仁(はるひと)君(1)が流された。2人は間もなく救助されて病院へ運ばれたが、一二三君は間もなく死亡した。陽仁君は命に別条はないという。 静岡県警大仁署によると、佐藤さんは一家4人で午前10時ごろから来ていた。佐藤さんの妻(29)と子供2人が川に入って遊んでいたところ、2人が流された。妻が助けを求め、近くにいた男性2人が数メートル下流で、水深約30センチの川底に沈んでいる2人を発見、救出した。佐藤さんは近くのコンビニエンスストアへ買い物に行っていたという。』毎日新聞

今年は、梅雨明けも遅れ異常気象で川の水温も低く、外から見たよりも川の中の流れも速かったのではないでしょうか。 3歳や1歳の幼児に川遊びをさせるのはきわめて危険です。自然の川の恐ろしさや危険性を 十分両親が認識していなかったことになります。今年は川で溺れ死んだ水の事故が多い夏となつているのでは有りませんか。、お父さんやお母さんが、小さい自分の子供さんから目を離さずに2人の子供の手を引いて置く事が大切でした。小さい子供なので、大人では何とも無くても川の流れに急に足元を救われたのかも分かりません。小さい子供の目線に立って、川遊びの危険性も考えるべきでした。短期大学の学生を教えておられる教育者ですのに、自分の小さい子供の目の高さを立って考えられなかったのが残念です。自然の川は、今年のような天候では川の流れが急に速くなったり、集中豪雨で川の状態が急変する可能性も有るので注意が必要なのでは有りませんか。夏の疲れも出て、体力的に衰えている時期です。海や川で水難事故に合わないように注意して下さい。関西地方の8月23日は、地蔵盆の前日の宵縁日です。ご長男一二三君の御冥福を、地蔵盆の8月24日に心からお祈り申し上げます。

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素人”同然の教諭が運転…地方高校の危険バス事情

2009年08月24日 09時58分25秒 | 受験・学校

『全国高校野球大分県大会の開会式に向かっていた私立柳ケ浦高野球部の控え選手ら47人が乗った大型バスが高速道路で転倒し、部員1人が死亡、42人が重軽傷を負う惨事が起きた。運転していたのは大型免許を持つ野球部副部長の教諭。スポーツに力を入れる地方の私立高では、部や学校がバスを保有し教諭が生徒らを乗せて走る光景がごく当たり前だが、関係者の間では危険性を問う声が以前からあがっていた。 今回の事故で、大分県警はバスを運転していた野球部副部長で同校教諭の男(26)を自動車運転過失致傷容疑=過失致死に切り替え=で現行犯逮捕した。 容疑者は調べに対し、「一緒に出た(レギュラー組の)バスより遅れてしまい焦っていた。スピードを出し過ぎ、ハンドル操作を誤った」などと供述。大型免許は昨年6月に取得したばかりで、普段は野球部寮と約3キロ離れた練習場間を運転していたが、遠出の経験はあまりなかった。事故当時、現場付近は雨も降っていた。 大型バスの運転は“素人”同然の先生が、満員の生徒を乗せて雨の高速を走っていたわけだ。このこと自体驚きだが、ある自動車教習所の検定員はさらに耳を疑うような事実を指摘する。学校の大型バスに生徒を乗せて運転するために必要な「大型一種」免許は、プロのバス運転手が持つ「二種」と異なり、トラックでの練習だけで取得できるというのだ。 「学校の送迎バスは路線バスなどと異なり、運賃の収受をするわけではないため、大型一種免許だけで運転できる。大型一種は、荷物を積んでいないトラックの練習を20時間程度こなせば誰でも取得できるが、そもそも人と荷物では運転の心構えがまったく異なるうえ、トラックとバスは車体の構造が違い、運転の仕方も全然違う。先生たちは、生徒を乗せながら公道でバスの練習を重ねているようなものです」 二種免許の取得には学科や応急処置の講習が19時間、実際のバスを使った実技29時間が加わり、試験場での試験もある。一種とは比べものにならないほど厳しいのだ。また、学校のバスは旧式車両を使用するケースが多く、シートベルトが設置されていないこともある。柳ケ浦高校の悲劇はまさに、この2つが重なったことによるものだった。 自身も大型免許を取得し、40年以上、毎週末に生徒を乗せてバスを運転してきた小嶺忠敏・元国見高サッカー部監督(現長崎総合科学大教授)は、「運転していた教諭も犠牲者の1人」と指摘する。 「地方校の遠征は大人数で長時間に及ぶため、バスでの移動は不可欠です。先生たちはみな自腹で大型免許を取得し、ボランティアでハンドルを握っているが、休養はほとんど取れず肉体的にも精神的にもギリギリの状態。資金的に外部に委託するのが無理なら、日当制でプロの運転手と契約するなどの対策を講じないと、再び同じ悲劇が起きます」と話している。』ZAKZAK 産経新聞

野球部やサツカー部の監督や顧問の先生が自腹で大型免許を取得されている事実を世間の皆さんもどれだけご存知だったでしょうか。この記事を読みまして、皆さんにお知らせすべき大事な事と思いまして私のブログに書かせて頂きました。人を乗せて走る大型バスの運転は、プロの運転手で無いと難しいと思います。素人の運転は、今の道路交通事情では地方も都会も同じで状況で大変と思います。野球やサッカー部の練習や学校の校務も有りもお疲れになっているのも事実です。昔から餅は、餅屋と言います。生徒を乗せてバスを運転するのはプロのバス運転手に任せるべきです。私立柳ケ浦高野球部の控え選手ら47人が乗った大型バスが高速道路で転倒し、部員1人が死亡、42人が重軽傷を負う惨事が起きました。柳ケ浦高野球部副部長の先生一人だけに今回の事故の責任が総て有ると言うのは、責任が重すぎるように思います。自身も大型免許を取得し、40年以上、毎週末に生徒を乗せてバスを運転してきた小嶺忠敏・元国見高サッカー部監督、現長崎総合科学大教授は、「運転していた教諭も犠牲者の1人」との自らの御経験による勇気ある御指摘により、高校での部活動の大型バスの利用の現実やバス車両の安全性の実情、なぜシートベルトをバスの中でしていなかったのかが疑問とのプログ上のコメントも有りましたが。原因が分かりました。学校のバスは、旧式車両を使用するケースが多く、シートベルトが設置されていないこともあると言うことは、余り知られいなかった事実です。大型バスに生徒を乗せ運転する顧問の先生方の現実と運転されている身体的な状況も良く分かりました。これからは、このような事故を防ぐ為にも、高等学校側もバス会社と契約し野球部員やサッカー部員を目的地まで安全に運んでもらうのが一番良い方法と思います。バスの費用負担の問題は、交通事故の補償問題や交通災害保険の適用、生徒の命を考えますとバス会社に依頼する方が結局費用が掛からないのでは無いでしょうか。人の命には変えられません。学校や保護者、私立中学校高等学校連合会、各都道府県教育委員会や各都道府県の予算面での協力が必要だと思います。文部科学省も今回のバス事故を契機に全国の高等学校の野球部やサッカー部の学校の大型バスの使用や運用状況を早急に調査し、高校の部活動の移動中大型バスで部員が死亡したり、怪我人が出る事故が2度と起きない様に改善対策を指導し、各高等学校が専門のバス会社と契約出来ますように費用面での負担や契約交渉の円滑なサポート体性を確立べきだと思います。小嶺忠敏・元国見高サッカー部監督、現長崎総合科学大教授の『休養はほとんど取れず肉体的にも精神的にもギリギリの状態。資金的に外部に委託するのが無理なら、日当制でプロの運転手と契約するなどの対策を講じないと、再び同じ悲劇が起きます」と話している。』言われていることに地方の高校で部活動の為に大型バスのハンドルを握る顧問の先生方の重たさと危険性を訴えられ、事故防止の為の警鐘を打ち鳴らされたと思います。

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