岸田総理の総裁選不出馬を受けて、自民の「予想される候補たち」の動きがニュースに取り上げられている。
◯◯が△△とステーキハウスで会食をした。□□が☆☆と会合をしたなど。
とりあえず推薦人の20人を集めなくてはならないのだから、それはそれで、したかないのかもしれないが。
しかし、しかしである。
まず彼ら彼女らが、真っ先に行わなくてはならないことは、「公約の公言」ではないのか。
それなくして、どんな「約束」で推薦人集めをしているのか。
ま、せいぜい「当選したら、あなたを副総裁に」「大臣のポストをいくつか用意しましょう」なのだろう。
いったい何のための総裁選なのか、哀しい現実である。
何も解決していない裏金疑惑はどうするのか。アメリカの言いなりの外交、防衛政策はこのままでいいのか。腐りきった自民党の改革はどうするのか。
原発はどうするのか。執拗な改憲志向はまだ続けるのか。アベノミクス以来の「似非好景気、実は景気停滞、実質賃金連続低下」をどう打開するのか。
教育関連では、待ったなしの教員の確保、働き方改革はどうするのか。
とにかく、自民党政権が貯め込んできた負の財産は、複雑に堆積していて、すぐには解決できないものばかりになってしまっている。
ニュースで見る限り、7人とか8人とかとりざたされているメンバーの名前を聞くと、げんなりするほどの人材不足。むしろ「あなたには総裁になってほしくない」メンバーばかりだ。
財界の言いなりは、自民の本質だから無理だろうが、せめて対米従属を疑い、党の抜本的な改革を訴える候補者は出ないものか。
まあ無理だと思う、いや確信するが。