息苦しい世の中で 自由に語り合える空間を

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「ロゴスの市」 久しぶりに一気に読み切った

2015年11月26日 00時01分00秒 | こんな本を読みました
昨日読み終わったのに、今も感動の余韻が残っている。
久しぶりの感動。
一気に、しかしていねいに読み切った。

「ロゴスの市」 乙川優三郎
徳間書店 1500+悪税

言葉に対して そして仲間に対して 誠実とは何かを訴えかけてくれる

私の大学時代のサークルと重なるところもあるからだろう

涙が止まらない時間帯もあった
ただ、そのときの感情は言葉に表せないでいる

単なる「切なさ」ではない思い

時代小説家として敬遠していた作者を、大きく見直した現代小説

いい本に出会えた喜びと
切なさを、また秘めてしまったとまどい
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三島由紀夫の自決から45年

2015年11月24日 23時17分13秒 | わたしごと
1970年11月25日
このとき私は、浦和にある、高校のクラスメイトである荒木の家に遊びに行っていた。
2階の彼の部屋で、雑談に興じて、気がつくと、もう部屋の外は真っ暗になっていた。
テレビを見ていたわけでもないし、母親が下から叫んだ覚えもないが、
「三島由紀夫が死んだ。しかも割腹によって」
という知らせが入った。(ラジオ?いやいやそうではない。未だに思い出せないが本題ではない)

まだ典型的なノンポリ。
自決したことだけはショックだったが、あとはそれほど深く考えた記憶がない。

同級生で、彼に傾倒しているのがいて、「彼の作品はいいよ」と、読書を誘ってはくれ、お人好しの私は、
彼の期待に応えようと、何冊か読んではみたが、私の頭の及ぶところでなく、せいぜい「仮面の告白」が
印象に残った程度だ。
「豊饒の海」などは途中で投げ出した。

明日は、どんな報道がなされるのか。
私には、彼の行動は「時代錯誤」だという見地から離れないでいる。
憂国の士とか純粋とか、美の追究とか、「情けない国民への警鐘」とか、そんな美辞があるけれども、だ。
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大阪市教委に見る教育の敗北

2015年11月24日 07時15分11秒 | 教育を考える
レベル1
 問題行動:授業をさぼる。自分の机等に落書き。
 学校等の措置:固執での個別指導と家庭連絡。奉仕活動または学習課題。
レベル2
 問題行動:授業をさぼり校内でたむろする。先生に対しバカにしたようなことをしたり言う。
 学校等の措置:個室での複数教職員による個別指導と家庭連絡、数日間の奉仕活動または学習課題
レベル3
 問題行動:他の子のものを壊したり捨てたりする。押す。プロレスの技をかけるなど暴力をふるう
 学校等の措置:一定期間の個室での個別指導と学習指導、警察へ相談
レベル4
 問題行動:金品を奪う、盗む、たかる。殴る、蹴るなど強い暴力をふるう。
 学校等の措置:出席停止措置、警察へ通報
レベル5
 問題行動:極めて重い暴力、傷害行為、脅迫、強要、恐喝行為
 学校等の措置:警察、こども相談センター、児童自立支援施設等における対応

 これは原発の事故対策ではない。子どもを対象とした「罰則規定」である。

 「大阪市教育委員会は17日、暴力や犯罪、いじめといった市立学校に通う子供の問題行動を5段階に分類し、学校の対応を明示した「学校安心ルール」を定めることを決めた。ルールは一覧表にして児童や生徒に配布する。保護者らの相談窓口を市教委に設けることでルール順守を徹底する。
 ルールのうち、最も軽い段階のレベル1では、子供の「学校をずる休みする」「(他の児童や生徒を)無視する」といった問題行動に対し、教職員が「その場で注意」「別室での個人指導や家庭連絡」といった対応を行うとしている。
周囲への暴力や傷害、恐喝といった犯罪行為を含む問題行動は最も重いレベル5に分類。学校が警察などの外部機関に対応を委ねることも盛り込んでいる。
 大森不二雄委員長は「学校を安全安心な場所とするには、最低限の“法秩序”が必要だ」と話している。」(産経)

 これは教育活動ではない。教育によらず、罰則を設けて児童・生徒を管理するものだ。
 ルール違反には奉仕活動。家庭連絡。固執に追いやって隔離。警察に通報。

 実際大変なのだから、この程度ならやむを得ないという考えもあるだろうが、私たち教師からすれば、権威で、罰則で対処しようとする「敗北」でしかない。発表を聞いて、思わず笑ってしまったほど、馬鹿馬鹿しい、低俗なものだ。
 1人1人の行動の原因、背景を、ていねいにくみ取り、対話と説得を通じて、問題の解決策を探っていく教育の原点が、完全に抜け落ちている。
 単純にマニュアル化された指針は、学校にはなじまない。

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ニッパチよ お前もか

2015年11月23日 22時54分58秒 | わたしごと
北の湖と私とは同年齢である。
とうとう私たちの世代も、うかうかとはしていられない海域に入り込んでしまった。
そんな気持ちにさせた、彼の突然の訃報であった。

やりたいことも、まだまだやり遂げていないものも、あまたある私には辛い知らせであった。

1日として遊んでいるわけにはいかない。
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なにかを飼いたいが

2015年11月22日 22時51分46秒 | わたしごと
この世に生を受けて、ヒトの群れの中でしか生きてきていない自分が心細くなってきた。

かつては、秋田犬やペキニーズを飼っていたこともあるし、アゲハチョウの幼虫、青虫を山ほど飼っていたこともあるのだが、みな小学生までのこと。
同じ地球に生きる生物として、他の仲間と生を共にしていないで朽ちていくことは、なんだかなあ。
そんな気持ちになってきた。
ダンゴムシでもいい、ミミズでもいい。
言葉は通じなくても、同じ時間帯に一緒に生きている仲間として、交信しあえたらいいなと。

しかし「飼う」ことは、束縛することとも言えるので、ためらいも少々。

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フランス 同時多発テロから思うこと

2015年11月15日 12時55分22秒 | 教訓
暴力の連鎖
ここから何を私たちは学んでいくべきなのだろう

我が国だけに限定して思うことは

①どの国や同盟にも組みしない等距離の外交・親交が必要だろう
 つまり現在のアメリカを盟主とする勢力にだけ偏るものでは、戦争にまきこまれる、テロに遭遇する可能性は限りなく高くなるのは自明

②暴力による制裁、紛争の解決をしない方途を貫く
 これは至難の業だと正直思う。経済の封鎖や制裁も一種の暴力だけに、平和外交でどれだけ実効性があるかは私にもわからない。
 しかし、それができなければ、人類という観点で、いずれは自滅する種族となるのも自明だから。

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町の本屋は無くなってしまうのか

2015年11月08日 09時32分35秒 | わたしごと
アマゾンでは、頼んだその日に配達されるし、セブンイレブンも取り置きができる。
そんな便利さに安住しているうちに、近所の本屋がどんどん潰れていく。

私の町の駅前の本屋が、先月突然に店をたたんだ。
反対の口にあるパルコに店を出しているから、完全撤退とは異なるのだろうが、私の下りる口には、これで本屋は皆無となった。
古本屋、ケーキ屋につづいて、この業界にも暗雲が。

地域には、なんら貢献しない、ネットの、コンビニの「便利さ」がもたらしたものだ。

私の町には、もう全国チェーン店しか育たないのかもしれないと悲観的になる毎日だ。

だから、商店街を歩いていても、なにも面白くなくなった。
頑張っている個人商店は少なからずあるものの、ほとんどが「スタンダード」な店ばかり。
「おなじみの味」「よく知っている商品」だらけの、なんとも刺激に乏しい町になってきている。

やはり「資本の論理」は、ここでも貫徹している。
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もったいない劇

2015年11月08日 01時59分20秒 | 素人の劇評
11/7(土)14:00
「AchiTION! 『HIT CHART』」
八幡山 ワーサルシアター

流行歌を三題噺のネタにして、コントをつなげていく。しかも、それが一本のストーリーと成っている。その手法は、よくあるものだと思うが、そしてネタも斬新だとは思わなかったが、役者陣の個性と奮闘で、それなりに面白く見せていただきました。このくらいの力量がある劇団ならば、なにも歌謡曲を持ち出さずに、もっともっとオリジナルの激やコントができるのにと、ちょっと不満を抱えて帰りました。
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「最後に歩く道」 辛く悲しい劇でした

2015年11月01日 21時46分56秒 | 素人の劇評
11/1(日)13:00  「最後に歩く道」
TOKYOハンバーグProduce Vol,18 サンモールスタジオ提携公演

いい意味で疲れる劇でした。途中何度も、「ならお前はどうなんだ」と言われているようで、辛く、そして悲しい気持ちで見ていました。 「愛護」とはなんなのか。人間の都合で飼われたり捨てられたり殺されたりすることが、どんな価値観でもって受け止めていったらいいのか、私自身、混乱します。脚本家の方の真摯な姿勢がうかがえ、ああこの劇団にはいつも「芯があるな」と思いながら足を運んでいます。 見慣れてきたせいもあるのでしょうが、見るたびに役者さんの「個性」も大きく成長してきていると感じます。 重いテーマではありますが、私の胸に押し込んで、考え考え生きていきたいと思えた劇でした。
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