自民の大敗は当たり前。
これでも20数議席当選しているのには不満だが。
都民ファーストは、安倍首相にお礼を言うべきだろう。豊洲問題では、可もなく不可もなく乗り越えようとした小池陣営だったが、いまいち追い風にはならなかったはずだ。国政の安部政権の腐りきった数々の失態に、受け皿を賜ってしまったと言える。問題はこれからだ。練り上げた綱領などない集団であるだけに、この先、空中分解してもおかしくないほどのばらつきがある。かつての民主党の大勝のあとのような未来が頭をよぎる。個人的には、小池氏の経歴からして、たくさん期待するのは無理だろう。ブームが去れば、周りも去る。そんな程度の未来だろう。
公明は23人が全員当選。なんとも不可思議な政党だ。国政と都議会では、組む相手が違う矛盾を、うまくコメントできない選対のテレビ画面を見たが、この政党は与党となるのが好きなようで、一応「チェック」の役割を担うらしいが、国政から判断するに、それはなんら機能していなかったと言える。創価学会への締め付けだけでは説明しきれないが、選挙屋、政治屋、権力志向、どうもダーティなイメージだ。
民進は、こんなものか。加計問題では、まあまあがんばっていたのに。ゼロにならないだけ、まだましか。足元が弱いからなあ。
そんなブームや、自民対ファーストの構図の煽りを受けないで、共産は党が二議席増やしたことは評価できる。国政にせよ、都政にせよ、一番スタンスがはっきりしていたので、票がふらつかなかったのだろう。
次の都議選で、かつて民主大敗のとき、自民が受け皿となってしまったが、そうならないように祈っている。
タレント性、カリスマ性の強い集団は、時間とともに瓦解する。