昨日、第25回参議院選挙が行われ、自民党、公明党の与党が改選議席の過半数を獲得した。
しかし、目標としていた日本維新の会を加えた改憲支持政党での三分の二の議席を得ることはできなかった。
自民党は改選議席より10議席減らしたことが、改選前の三分の二の維持ができなかった原因となった。
公明党は、議席を増やし、今回も自民、公明の選挙協力が功を奏した。
改憲勢力の一角である日本維新の会は、東京、神奈川でも議席を取り、大阪で2議席を獲得するなど議席を大台に乗せた。
野党は、32の1人区で10議席を獲得、野党共闘が一定の成果があったと評価している。
その中で、立憲民主党が改選前の約倍増、国民民主党は議席を減らした。また、共産党は微減、社民党は1議席を死守した。
山本太郎氏が立ち上げた令和新撰組が比例区で2議席を獲得、特別枠で2人の身障者の候補者が当選したが、主宰の山本氏は議席が取れなかった。
異色なのは、NHKから国民を守る党が比例区で1議席を獲得、党首の立花氏が当選した。無所属も10議席を突破、内訳は与党系3、野党系7となった。
今回の選挙では、有権者は関心が低かったが、安倍晋三首相が敢えて焦点にした憲法改正について、国会で国民投票に諮るための議決に必要な三分の二を割ったことは、今後の憲法論議に大きく影響する。
安倍首相は、今後、憲法審議会の議論を重ねて、三分の二になるよう努力をすると言っているが、このターゲットは国民民主党の議員を念頭に置いている。
しかし、今回の選挙結果で、憲法改定については、余り急がないようにブレーキが掛かった。安倍氏は、先ず「何故、今、憲法改正が必要なのか」から丁寧な議論を進めなければならない。「関連:7月4日」
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