今日はこどもの日、祝日で学校は休みだが、17年間登校時の見守りを続けて来た身にとって今朝は少し時間的余裕を持てている。
登校時の見守りをやった理由は、町内路上で女子中学生が登校途中暴漢に襲われたことから始まった。
自治会で暫くの間、見守りをやろうと当時の役員が毎朝辻々に立って小中学の登校生を見守った。
それが、何時か止めようとしている間にいつの間にか17年が経った。当時の役員で今も見守りをしている人は4人いるが、全員が80歳以上で最年長は89歳だ。
見守りをしていると、子供の成長は早いと思う。一方、高齢者も年を重ねる早さを感じる。
可愛い小学校1年生が、あっという間に背丈が追い越されるほど大きくなる。考えてみると、17年前、見守った1年生は、今では大学を卒業し社会人になっている。
自治会では、子供は社会の宝として、市に協力して新生児が誕生すると地域でお祝いをするイベントを行うなど子供を育む活動を続けている。
その宝の子供は年々少なくなり、少子高齢化が加速している。現在15歳未満の子供は全国で約1435万人、全人口の11.5%だ。
1954年には約2989万人いて、全人口の三分の一を占めていた。75年から2023年までの49年間年々子供の数が減少している。
年齢が低くなるに従って子供数が減少していて歯止めが掛からない状態になっている。
岸田文雄首相は、異次元の少子化対策と大上段に構えているが、具体的な政策は子供手当の増額、授業料の無償化、保育園の充実や保育士等の待遇改善等々、確かに必要性はあるものの、それらは少子化改善の抜本的な対策には程遠く、極端に言えば見当違いにも思われる。
少子化の原因を一言で言えば貧困化の拡大だと思う。生活レベルが劣悪で、結婚ができず、結婚しても子供が持てない人が圧倒的に増えている。
賃金が低い非正規労働者が、全労働者の40%を占めている。また、将来の生活を保障する年金も、非正規労働者は極端に低い。
これらの実態を放置して、何とか子供が持てる人を対象にした異次元の少子化を進めても、日本の少子高齢化を改善することは難しい。「関連:2022年5月5日」
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