今日から2024年の後半に入った。イスラエルのガザ侵攻、ロシアのウクライナ侵攻では和平に向けた大きな進展は見られず、欧米の右傾化による政治情勢が厳しさを増す中で世界はさらに激動に向かう恐れさえ出ている。
先に、アメリカ大統領選挙の候補者討論会が行われ、現状でも共和党のトランプ前大統領に僅かに後れを取っているバイデン大統領が思いもかけず高齢による衰えを露呈し11月5日に行われる大統領選挙でモシトラと言われているトランプ氏の返り咲きが現実味を帯びてきた。
イギリスは、労働党への政権交代が確実だが、世界情勢への影響はそれほどないと思われる。
しかし、オリ・パラピックを目前に、フランスは総選挙の結果極右が大きく台頭、マクロン大統領の与党連合は大きく後退した。
ドイツでもヨーロッパ議会選挙の結果、極右政党が大きく票を伸ばした。イタリアでは既に右派のメローニ首相が政権の座に就いている。
加盟27カ国が半年ごとに持ち回りで務める欧州連合(EU)理事会の議長国が、今月から半年間、ベルギーからハンガリーに引き継がれた。
輪番制で任期は半年のポストだが、オルバン大統領が中国やロシア、トランプ前米大統領への接近を図るハンガリーの就任に他の加盟国からは懸念の声も出ている。
このように、G7の主体である欧米諸国が、一部を除き大きく右傾化する可能性があり、もっとも恐れるのがウクライナ情勢への影響だ。
トランプ氏は、自身が大統領になれば短期間でパレスチナ、ウクライナ戦争を終わらせると豪語しているが、パレスチナはイスラエル、ウクライナはロシアの有利な形になることは目に見えている。
それどころか、アメリカ、欧州の分断が確実視され、世界は秩序の乱れた混乱時代を迎える恐れが出ている。「関連:6月29日」
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