世界の野球強国12チームの参加で行われた第2回プレミア12は、昨晩、東京ドームで決勝と3位決定戦が行われ、決勝に進出した日本は、宿敵韓国と対戦、5-3で逆転勝ちし、世界ランク1位の日本は待望の世界一に輝いた。
3位決定戦は、メキシコがアメリカを延長の結果3ー2で破り、来年の東京五輪の出場権を獲得した。これで、五輪へ先ず日本、韓国、メキシコの3カ国の出場が決定した。
日本は、2009年の第2回WBCで同じ韓国を下して以来、実に10年ぶりの国際大会での優勝となった。韓国は、2015年のプレミア12の準決勝で苦杯をなめた相手だったが、今回はリベンジを果たし、この大会で初の頂点に立った。
この試合、先発の山口俊(巨人)が初回、制球が定まらず1番に四球を与え、2番に2ラン。さらに5番のソロHRで早々と3失点KOとなった。
しかし日本は、1回裏、すかさず大会3冠王の4番・鈴木誠也(広島)がレフトフェンス直撃の二塁打、四球で出塁した坂本勇人(巨人)が生還して1点を返した。
さらに2回、2死後に四球と安打でチャンスを作り、1番・山田哲人(ヤクルト)がカウント2-2から、韓国のエース・ヤン・ヒョンジンの決め球チェンジアップ、スライダーを4球ファウルで粘った後の8球目、内角低めの速球を左中間スタンドに逆転3ランを放ち、日本は4対3と試合を一気にひっくり返した。
その後、日本は再三チャンスを作るもあと一本が出ない嫌な展開だったが、高橋礼(ソフトバンク)の後を継いだ田口麗斗&中川皓太の巨人のレフティコンビが4~6回をゼロに封じて相手に流れを渡さなかった。
7回には今大会いまだ与ノーヒットの甲斐野央(ソフトバンク)が、最速158kmの剛球で韓国打線を封じ、大会通算成績を5.0回無安打7奪三振と素晴らしい活躍で終えた。
その裏、日本は坂本が、左翼フェンス直撃の二塁打、2死後、5番・浅村栄斗(楽天)がタイムリーを放って、待望の追加点をもたらした。
8回は山本由伸(オリックス)が8球で三者凡退。145km超のフォークで2三振を奪った。
そうして9回、侍ジャパンの守護神・山﨑康晃(DeNA)が、簡単に無失点に抑え、日本は5対3で勝利し、悲願の大会初優勝を成し遂げた。
山﨑が最後のアウト取った瞬間、稲葉篤紀監督は緊張から解放されたように涙があふれていた。侍Jナインは、稲葉監督を胴上げして喜びを爆発させた。
今回のプレミア12は、予選リーグを台湾で行い、日本はアメリカに敗れたが4勝1敗の1位で予選通過、決勝リーグは日本で行われ、予選を3勝2敗の2位で通過した韓国と決勝戦で対決し、連日の韓国戦に連勝した。