自民党議員、IRに関わる外為法違反の疑いで家宅捜査受ける

　また、自民党議員の不祥事が発覚した。元内閣府の副大臣を務めた秋元司衆院議員が、IR（統合型リゾート事業）への参入を検討していた中国企業の日本法人の元役員らが不正に数百万円の現金を持ちこんだ問題で、東京地検特捜部の家宅捜索を受けた。

　特捜部は、不正な資金の流れに秋元議員側が関わっていないか詳しく調べるものとみられる。秋元議員からも任意で事情を聴いたようだが、同議員は関与を否定している。

　秋元議員が家宅捜査を受けたことで、政府・与党内に動揺が走った。「桜を見る会」への批判で求心力が落ちた安倍晋三政権への打撃となる可能性がある。

　安部政権は、カジノを中心としたIR整備を成長戦略の目玉としているが、国民の多くは導入に批判的だ。今回、秋元議員が捜査を受けたことでいっそうイメージ悪化を懸念する声が強まっている。

　国会閉会中は逮捕許諾請求がなくても国会議員を逮捕できることから、自民党は、「特捜部は年内に始末を付けようとしているのでは」と懸念を強めているようだ。