石破茂首相は、内閣の基本方針として「ルールを守る」、「日本を守る」、「国民を守る」、「地方を守る」、「若者・女性の機会を守る」という5つの「守る」を実行すると表明した。
総てが当たり前のことのように思えるが、敢えて、この5点を掲げなければならないのは、今までこの当たり前のことが守られていないからだろう。
しかし、石破首相は、この5つの「守る」を施政方針演説で述べる前に、既に、自ら掲げたこの掟を破っている。
その最たるものが、超早期の国会解散・総選挙だが、「ルールを守る」に関連したものでは、裏金議員の党公認について原則的に認め、比例区との重複も認めるということだ。
また、「日本を守る」の一端で、良否は別として、アジア版「NATO」については、石破首相に代わって岩屋毅外相が早々と難しいと述べ後退の意思を示した。
はなから難しい課題を与党内野党の軽さから口にしていたが、自身が主役になるとイの一番に否定するということは、彼の言葉は口先ばかりだと取られても仕方がない。
「日本を守る」、「国民を守る」、「地方を守る」で言えば、石破氏は、かねてから、日本は独立国家ではないと言われる元になっている「日米地協定」について、改善すると言っていたが、これについては、恐らく何ら公約に触れないのではなかろうか。もし何等か触れたとしたらお詫びする。
「地方を守る」の一環と思われるもので、石破首相は、地方交付金を倍増すると言っているが、世界一の超赤字国家で「ばらまき」的であるならば厳に慎まなければならない。
石破内閣の5つの「守る」は、国民に表明する前に、既に色あせているように感じる。「関連:10月3日」
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます