菅義偉前首相から三下り半を突き付けられた岸田文雄首相だが、徹底的に虐めるのは可哀そうと思ったのか、不思議にここへ来て支持率がちょっと回復した。
20%を割っていたのが、24%とやや上向きになった。何故なのか理由ははっきりしないが、若しかしたら先にイタリアで行われたG7サミットへの出席が良かったのかもしれない。
元々外交は、安倍晋三内閣時代に外相を長く勤め、得意分野だと自他ともに認めているが、英語を駆使してそこだけは見直されたことが功を奏したのかもしれない。
岸田氏は、自民党内の離反をよそに首相続投への意欲は失っていないようだ。若しかしたらこの人は、ポーカーフェイスを武器に案外打たれ強いタチかもしれない。
そういえば、党内第4派閥で、ずいぶん苦労してやっと首相の座を射止めたことから比べて、権力の座にある今の方がその地位を守るのに苦労は少ないと思っているのかもしれない。
その岸田氏を権力の座から引きずり落そうとしている菅氏だが、彼も2021年には首相をわずか1年で代えさせられた。
首相としての資質に欠けるとして短命内閣で終わったが、今度はそのしっぺ返しとばかり、岸田下ろしの急先鋒の役を演じている。しかし、その役割には相応しくなく担うべきではないのではないか。
自民党ではないが、日本維新の会の馬場伸幸代表の評判が馬場(馬鹿)悪い。
調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費)の改革について岸田氏と合意文書を交わしたが、期限が明記されていなかったため、実行を先延ばしされたことに怒って、衆議院で賛成に回った政治資金規正法改正案について参議院では反対に回るという子供の喧嘩のような振る舞いをした。
それで済ませておけばまだ救われたが、国会閉会に当たり、馬場氏は岸田首相のあいさつ回りへの対応を断ったというから、さらに男を下げた。
維新では馬場代表の交代を要求する声が出ているという。さもありなんと思う。「関連:6月23日」