正しい食事を考える会

食が乱れている中どういう食事が正しいのかをみんなで考え、それを実践する方法を考える会にしたいと思います。

学校給食から牛乳は外せないー巧妙な仕組み

2009-04-26 | Weblog
 学校給食法施行規則では給食の形態を①完全給食、②補食給食、③ミルク給食と3つの形態と定め、どの形態でもミルクは必ずつけなければならないことになっています。

 このことについて、「学校給食と子供の健康を考える会」の会員の方が文部科学省に「必ずミルクをつけなくてはいけないのか」と問い合わせをしたら、「そんなことはない。学校給食には牛乳を出さなくてもよい。文部科学省としては”牛乳を出せ”とは強制していない。出さなければならない食品すらない。」と言う返事であったと、役所の担当者の実名入りで役所の了解の上でホームページに公表しています。

 文部科学省は教育の総本山とも言うべき所、そこから出された法律や公文書の文言が誤っていてはいけないはずです。どう読んでも施行規則では「ミルク及びおかず」か、「ミルク」のみ、と言うことで学校給食はミルクを出さなければならないことになります。法律でそう定めておいてそうではありません、とはどういうことなのでしょうか。今の憲法の自衛隊の解釈と同じにようにすると言うことでしょうか。「学校給食と子供の健康を考える会」もそこを徹底的に追及して、法律の文言の訂正を要求すべきであったと考えます。「私を含めて給食の運動をやっている人、市町村そして栄養士の方の殆どは”・・ねばならない”と考えていた訳で・・」と言われていますが、今でも学校給食法をそのまま素直に読むと「・・・ねばならない」としか読めません。条文を書き直さない限り現場の栄養士は知ることが出来ませんし、例え「・・・を考える会」のブログを見てそう言う話だったよ、と言われても、それは公式な通達にはなりませんので、真面目な栄養士さんは牛乳を廃止にはできないと考えます。

 文部科学省(厚労省も)は学校給食の牛乳やパンにはこだわっています。学校給食では出させたいのです。例えば食事フードガイドを見て下さい。主食にパン、主菜に肉、乳製品に牛乳、しっかり欧米食が盛り込まれ、これによって欧米食業者がはりきって売り込みをかけています。このように、欧米食を推進する理由は、日本の官僚がアメリカの戦略にはまっているとしか言いようがありません。私が推定をしますと、①牛乳を廃止することは過去の学校給食の牛乳が誤っていたと言うことになります。それは認めることは出ないのです。②場合によってはアメリカに畜産を振興させること、牛乳を普及拡大させること、パン食を普及か拡大させることを約束しているかも知れません。学校給食の研究(岩手大教育学部研究年報 筆者 佐藤幸也)の中に「日本と同じような食料援助を受けながらも自国の食文化や農業を守ったフランス、ドイツなどと区分するために、日本型学校給食と名付ける。学校給食はアメリカの食料戦略に従属し、またそこに利益を求めて堅固に作られてきた学校給食体制とそこに内在する諸問題を含めて・・・」とある様に、日本の官僚は自主性が無くアメリカのいいなりになって、アメリカの国益を図っていることを指摘しています。

 そう言うこともあり、日本の畜産の普及拡大も小麦粉製品の普及拡大も国にとってはアメリカから言われていることであり、必要事項で国を挙げて推進してきているのです。それは何故か、学校給食の始まりで脱脂粉乳や小麦を無償供給を受けた恩があること、この場合条件として闇取引があったと、「アメリカの小麦戦略」と言う本には将来ミルクとパン食は拡大させると約束したと書いてあります。更には日本の工業品の輸出の見返りの輸入が必要なこと等があるのです。そこで米価を上げて、小麦との格差を付けて、安いからと言って小麦を輸入させる道をつくることが国として必要だったのです。そのために日本人の食の欧米化、日本農業の畜産化が必要で、牛乳も増産させてきたのです。その牛乳の増産分の消費拡大を目指さなければならないのです。そこで学校給食がターゲットになっているのです。(アメリカは最近では学校給食用の米も輸入しろと圧力をかけてきているそうです。)今や日本人はそう言う官僚の指導に係わらず、徐々に本来の食事に徐々にではありますが戻しつつあるのです。牛乳を飲まなくなっているのです。それは正しい食事の方向と私は考えます。もっと減るものと考えます。

 学校給食の牛乳については米飯給食の増加につれて風当たりが強くなってきたので平成20年10月23日の通達「学校給食の食事内容について」で、従来はあった「標準食品構成表」をなくしました。こういう食品を出しなさいと言う指導をなくし、当然ミルクの名前もなくしまったのです。

 しかし、「カルシウム摂取に効果的である牛乳等について使用に配慮すること。」とカルシュウム摂取のために牛乳を一種のサプリメント的な扱いで摂取を勧めています。そして、家庭における食事でのカルシュウム不足を補う為に1日の50%と摂取基準の目標値として表示されています。そして牛乳を廃止できるのはこの目標値を他のもので達成できる場合は廃止できますが、牛乳は高カルシウム食品でこれを使った方が効率的ではないでしょうかという言い分です。つまり他の食材でカルシュウムを摂取しようとすると経費は高くなりますよと言っているのです。

 これが、官僚のやり方で、牛乳は強制していませんよと言いながら牛乳でなければ達成できない食事にしているのです。官僚は骨抜きにしたり巧妙に足かせを作ったりそう行くところに頭脳の良さを使っているのです。ですから、自民党でさえ官僚を使い切れません。その内この官僚達が天下り先をどんどん作って、国を私物化して無駄なお金をどんどん使って国を危うくするのではないかと考えます。そこで官僚の人事権を国に持たせる方法が考えられていますが何分作業する人が官僚で自分の首を値締める様な法律は作りません。骨抜きにしまうのです。

 牛乳についても、牛乳を出しなさいとは強制していないでしょう。といいながら牛乳で無けれならないように仕組んでいるのです。巧妙に骨抜きにしてしまう手口と同じです。

しかし、学校給食の現場での牛乳の実態をインターネットで拾いますと、
「学校給食用として大阪府内の小中学校などに毎日卸されている牛乳約55万本(1本200cc)のうち、少なくとも約2万本(約4000リットル)(冬季は消費が落ちるため3万本を超えるとみられる。)が、手つかずのまま残されていることが府などの調査でわかった。
卸元の乳業会社が回収し、排水処理をして廃棄しているが、作業が追いつかないほどの量だという。
府は「飽食の時代とあって、子どもたちの牛乳離れが進んでいる」とみて、
人気アニメを使った教材を作成するなど、牛乳のPR対策に乗り出す。」と言うのがありましたが、牛乳のPRは無駄です。滅亡寸前の牛乳の断末魔みたいです。

「 福岡市の吉田宏市長が1日、同市立次郎丸中学校(早良区次郎丸6丁目)を訪問、 給食の食べ残しの現状を視察した。生徒の牛乳が未開封のまま給食室に戻される様子を見た吉田市長は 「もったいない」と感想。未開封の牛乳は廃棄されるという。」

「ご飯に牛乳という組み合わせは正直いただけない。」
「やはり「牛乳は健康飲料」とするグループのCMよりも、「牛乳は体に悪い」とす
る消費者の意識改革の現れだと思うと私は非常に嬉しかったです。牛乳をやめることによって、アトピーや喘息、その他様々なアレルギーが現実に治っていくのですから、牛乳の消費ダウンは絶対に止まらないでしょう。当然米飯給食には、牛乳はいりません!」
という具合で、牛乳は歓迎されなくなってきています。
それは、牛乳が体に良くないと言うことを体感しているからとも言えます。
 「「牛乳は太る」という考えを持つ人が増え始めた。
 また、「牛乳は体に悪い」と説く書籍が話題となっています。」と言うのもありました。

 一体1日800ミリグラムのカルシュウムが本当に必要なのかと言うことから検証しなければならないと思います。昔の食は400ミリグラムぐらいだったと聞いたことがあります。カルシュウムが不足して骨折者が多かった等と言うことはありません。粗食だったと思いますが元気でした。欧米では1200ミリグラムなので日本人の体重比率で800ミリグラムとなっているようです。日本人的カルシュウム量があるのではないでしょうか。
カルシュウムはいっぺんに摂っても余分なものは尿として流してしまうということです。
ということは3~4回に小分けして飲む方がいいのではないでしょうか。
と言うことはそれほど大切な栄養素ならば家庭の食事で摂るように指導すべきではないでしょうか。とくに更年期を過ぎる女性に対しては大切なことだと思います。

 学校給食の牛乳は、ごはん食には合わないのですが、この時も出てきます。ごはんと牛乳の食習慣を作り上げようと考えているのでしょうか。文部科学省の考えには無理があります。
 また、汁物があるのにそこにも牛乳が必ずついているのです。子供のお腹は水物でだぶだぶになるのではないでしょうか。だから牛乳を開封しないで破棄する事態が出てくると考えられます。栄養素重視のどこの国にもないエサ化した食事が学校給食で出されています。
孫にあのような学校給食は食べさせたくありません。

 脂肪についても総エネルギーの25%を脂肪で摂らなければならないと言うのはどこから来たのかと言うことです。
正しい食事のパターンは昭和35年頃の日本の和食にあったのです。脂肪も肉も少なくごはんをもりもり食べた時代の食事です。

 日本は欧米から栄養学を学びましたが、それは欧米人を基準にした栄養学で日本人とは体質が異なるのです。体重の差で換算し直したものですが、それが正しいとは言えないのです。欧米ではたんぱく質や脂肪は高すぎて低めに目標を修正しているのです。

 学校給食のカルシウムの必要量を高くする方法として、家庭の食事ではカルシウムが不足しているので学校給食で補う必要があるので1日の必要量の50~55%を学校給食で補う必要があると言うことですが、ではビタミンや他のミネラルはどうなのでしょう。一時的にカルシュウムを補給して効果があるものでしょうか。
「骨密度を増やし保つには、・・・ 穀物 + タンパク源 + 野菜 を組み合わせたバランスのとれた食事を過不足なくとることが基本です。それが、カルシウムと、カルシウムの腸からの吸収に必要なビタミンDや、骨の丈夫さと緊密な関係をもつビタミンKなどをしっかり摂取することにつながります。」ということです。

 また、「カルシウムは細胞の活動を正常に保つために欠かせない物質で、血液中の濃度はカルシウムを調節するホルモンの働きによって、常に一定に保たれています。
 カルシウムの摂取量が不足すると、血液中のカルシウム濃度を維持しようとして骨の中のカルシウムが溶け出し、結果的に骨密度が減少します。
 逆にカルシウムをたくさん摂取すると、血液中の余分なカルシウムが骨に取り込まれて骨密度が増加します。」とあるように、血液中に一定量のカルシュウムが常に必要というやっかいな栄養素なのです。そのためにはこまめに補給することが必要で、朝、昼、夕、おやつの4~5食で可を切らさない方法と教育が必要なのです。一時的に摂取しても尿に流れるだけです。学校給食と子供の健康を考える会h-ムページの中で役所との聞き取りの中で、係長が「今、そういった所はたくさんあります。牛乳でないもので乳製品としてカルシウムを補給するという取り組みが全国各地で行われています。」と乳製品を食べれさせれば牛乳は出さなくても良いと言っていますが、これも一つの方法で、料理の中に脱脂粉乳を使うことも指導すべきと考えますが、しかしながらそんなにカルシュウムにこだわらなくてはいけないものなのでしょうか。食事の中で平均して摂取して1日600ミリグラムもあれば充分なのでは無いでしょうか。カルシュウムが多くて骨折したと言うことは聞きますが、また、女性の高齢者には必要でしょうが、「真の必要量」を明らかにしないと必要だ必要だと言って無駄に効率悪く摂取している可能性があります。
また、世界に食糧が不足してきたとき、飼料を牛に食べさせて、そこからカルシュウムを摂取する栄養の摂取方法が妥当と言えるでしょうか。
 食事に小魚をつけて、頭から丸ごと食べる、一物全体食を指導し、いりこなどをおやつにするなど、方法はあるはずなのに、それではアメリカの役に立たないから官僚は考えないのです。カルシュウムを牛乳でという考え方は欧米ではできても日本では牛乳が日本人の体質に合わないので無理があります。そこを考える出来です。

 カルシュウムだけを強調するのは何か意図的・政策的としか考えられません。
学校給食の問題としては、アメリカ流栄養学に基づく「完全給食」及びそれに伴う献立の無国籍性です。

 私は飼料会社に勤めていたことがありますが、エサを設計するのに、例えば鶏であったら幼雛、中雛、大雛、成鶏、ブロイラーと種類がありますが、その「とり」が要求する栄養量、(エネルギーとたんぱく質それにビタミン・ミネラル、それに病気予防薬として抗生物質やその他成長促進の添加物等)を出して、他方、飼料の原料の栄養素と価格を把握して、最も高率がよい餌を設計するのです。学校給食の摂取基準表を見てこれは飼料作りのやり方と同じだと思ったものです。食文化など無くただ必要カロリー、たんぱく質、ビタミン・ミネラル、食物繊維が決められているので、それを効率よく満たす食品を探し出してその上で料理を考えると言うことになるので、献立の無国籍化、ミスマッチが起きるのです。そう言う方法で食事を決めることが国民の食生活の改善に役立つのでしょうか。今。小中学生を持つお母さん達は学校給食の教育を受けて育ったお母さん達です。その方達が食の乱れを起こしているのです。どの様に子供たちの食事の教育をしているのかを聞きたいものです。
 そう言う点で学校給食での教育効果はマイナスだったと評価すべきと考えます。

学校給食の料理は、先ず、季節の食材を生かして、郷土の食材を生かして、郷土の料理を主体に考え、ごはんと一汁三菜で食卓を揃えることを考えて作るべきです。
栄養素の計算をやっても良いのですが、それはいい加減でいいのでは無いですか。ごはんと一汁三菜で食卓を揃えるこの原則だけを徹底的に教えるべきなのです。

 学校給食法の目的に「国民の食生活の改善に寄与する」とありますが、経済が豊かになれば食生活は自ずと改善するものですが学校給食は改善と言うより改悪の指導をしていると言わざるを得ません。だから学校給食には批判も多いのです。「学校給食と子供の健康を考える会」などの活動も出てくるのです。

 学校給食はアメリカの農産物の処理場になっているのです。本当の目的がそこにあるようにみえるのです。(前掲、学校給食の研究)日本の官僚は何故かアメリカのために働くのです。何か利権があって甘い汁が吸えるのでは無いでしょうか。その一つ学校給食会があるのではないかと考えます。この団体は学校給食の食材のアメリカの農産物や加工食品の輸入を一手に引き受けていると言うより独占していると言った方が良いのではないかと思われます。それもアメリカから多量に購入していると言うことです。給食では残飯が残りますが、これは残留農薬問題があって堆肥には出来ないそうです。そんな食材で料理したものを児童に食べさせているのです。
 何とか法人というものを作って、天下り先としているので、学校給食への供給量が減ることは痛いのです。

 学校給食は「生徒の心身の健全な発達に資」することを目標にしていますが、
食物アレルギー、喘息に悩まされている子供が多いのです。その食物は何でしょう。卵、牛乳、小麦粉、・・戦後食改善で勧めてきたものです。
これらの食品が何故アレルギーや喘息を起こすのかと言えば、日本人に合わないからです。
日本人の先祖が食べてきていないので、日本人の身体に合わないのです。
そう言う食品が早急に止めるべきなのです。
牛乳にカルシュウムが多くてもお腹ごろごろ、アレルギーは出るはでは正しい食事にはならないと考えます。

こういうブログ(育児・食事:正しい食事で健康な子供に)もありました。
「パンと牛乳が中心の食事は,カルシウムもたっぷり取れるし,育ち盛りの子供には最適ね.」と思っているお母さん.残念ながら,あなたは間違っています.パンも牛乳も乳幼児には適しません.幼い子供がキーキーと泣き叫ぶのだけれど,その理由がわからなくて困っている.そんな場合,もし子供にパンと牛乳を与えているなら,すぐに止めましょう.それだけで症状が落ち着くことが多いです.もちろん,甘いお菓子やジュースを与えるなんて論外です.即刻止めましょう


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2 コメント

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はじめまして (Unknown)
2012-05-27 08:51:12
私も同感です。国に利用されている。
でも国民は仕方ないで済ます人があまりにも多い。
こういう話は信頼感が無いと中々伝わらないと実感しました。
薬だって同じです。

なんでこんなに病気が増えたのか?何が原因なのか?疑問に思わないのでしょうか?
このままでは日本は滅びます。
今 一人一人確実に伝える活動をしています。この輪を広げる為に
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NO牛乳! (にゃんとら)
2013-01-18 15:36:02
素晴らしい記事をありがとうございます。
私は動物保護活動をしています(^^)
牛乳について調べていてこちらに至りました。

日本の畜産業界では営利目的に動物を大量搾取しており、そんな不自然な方法で生産された牛乳や肉など、とても体に良いものが作られているとは思えません。

また、私には今子供がいませんが、学校給食の事や日本の食事情を考えると心配で出産に前向きになれません。
子供には牛乳を飲まないよう教えたいですが、給食の時に困るのでは・・・いじめられるのでは・・・と心配で仕方がありません。
でも牛乳が体に悪いことを知り、学校給食を考える活動しておられるお母さん方がいるとわかって心強く思いました。
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