M-D/111 collablogの第三弾です。
今回は、未来を見据えながら、
アーティストとリスナーの両方から「質」について考えます。
10年後もProgの灯を消さないために。。。
なお文中の青文字は、111管理人のDog earsです。
Q:
以前お話させていただいた時「アーティスト側もリスナーも質を上げないと日本のRock自体が沈んでしまう」と危惧されておられました。リスナーブログの1つとして、「111」にアドバイスをいただけますか?
A:
アドバイス出来る程の技量と能力はありませんが、独り言ならあります(笑)
アーティスト側はお金の問題、ようは生活の問題。そして練習やLiveを行う時間の問題がアマ時代にはつきまといます。これを改善するには「良い作品を残し良いLiveをしていくこと」が何よりの解決策です。
その為にはアルバムのリリースやアピールをどうしていくかのマネジメントも重要になってきます。いきなり大手からのリリースならば社がマネジメントをしてくれるのでそれに(良くも悪くも)任せます。しかしインディ系からですと企画が出来ないアーティストは自分(達)の売り方を知らないアーティストと自分は思っています。
その為には色々知ることです。機材、デザイン、流通、ファンの層、そうゆう事を把握し自分の作品をどこにターゲットを絞るかを考えるべきです。又、昨今のITCの恩恵を利用して積極的に配信を心掛け利用すべき、と思います。
「お金がない→別仕事で練習も制作も中々出来ない→意欲がなくなっていく→諦める」これが大方です。
「お金がない→別仕事で稼ぎ自分で時間を調整し制作を進めていく→ネットを利用し広める&Liveで顔を売る→次第に名が知れる」これが一つの成功例です。
この差をよく考えることです。出来ることが「ない」、知識が「ない」と言ってしまえばそのアーティストの存在価値は消えます。そしてファンもついていきません。
あと強く言いたいのは「国内だけではなく海外を視野に置く」です。国内のProgマスは限られています。何もグローバル化しろ、と言いたいのではなくProgが受け入れられる国や地域を考えてみたら、と言いたいのです。アーティストは本来そうゆう所で作品を制作しリリースしLive活動を行うのが幸せだと思います。
レゲエのアーティストがアイスランドで活動するのはどれだけ大変か?を考えてみれば分かることです。語学の問題、お金の問題、等々これらを言い出すアーティストは大概成功しない、とも補足しておきます。
Q:
日々、世界中から聞き切れない量の音源が届き、ネットによって選択肢が無限大に広がっていく中、アーティストにもマネジメント視点が不可欠ですね。ライヴが果たす役割の重要性も納得いたしました。
受けて立つというとおおげさですが、ミュージシャンに向かい合う、リスナー側はいかがでしょうか?
A:
リスナーは日本特有の問題を孕んでいます。
好きな分野を応援するのはいいですが自分が好きではない分野への攻撃が酷く、これが結果アーティスト達のモチベーションも下げています。これはどこの国や地域にもある問題ですが日本のProg分野は顕著です。国内Prog市場はアイドル市場とはまるで違いますが、狭いフィールドで貶しあいをしていてもそのシーンは成長しません。
又「昔の音を尊重」するあまり「今の音(バンド)はダメだ」というレッテルをすぐ貼ります。これは音楽好きのする事ではなく単なるヤッカミ事を言いたい人間のすることです。これをしていくとある事が進んでしまいます。それは「Progをやる若いミュージシャンが少なくなる」或いは「趣味の範囲でしかしない」です。
Prog分野で新人が日本で中々出ないのは、"(Progをやりたいと思っていても)金にならない"、あと"ファンが変" というのが大概の理由では?と感じます。そして、Progが出来るアーティストは他音楽分野にも明るいと思いますし腕達者も多いですから環境の良い分野にシフトするのは当然となっていきます。「隠れProgファン」はミュージシャン(アーティスト)やエンタメ関係に多いのは皆さんもご存知かと思います。
こうしてリスナー(というよりファンが)側が分野を育てていない事も感じます。
が、根底には販売元とマガジンの問題があると感じます。
Q:
「キリがないので最近のプログレは一切聞かない」というマニアもおられるようですね。
逆に「プログレ天国とかいわれるけど、高齢者ターゲットの懐メロライヴだ」とか手厳しいコメントも見かけます。好きなバンドに新旧の差はないかな、と思うのですが。
A:
「プログレ天国とかいわれるけど、高齢者ターゲットの懐メロライヴだ」、これには全く反論出来ないところがあります。寧ろリスナーがいるうちに早く売っておこう、何とか古株のバンドが"生きている間に"来日してもらい寄与してもらおう、かと。昔の復刻盤を買うだけがシーンへの応援ではないはずです。
欧米では自国のバンドをとても応援します。(勿論「良ければ」ですが)
日本は聴かずして国内Progバンドを応援しない傾向にあります。今なら大概YouTubeや自サイトで観れ聴けますからそこで音楽は確認出来ます。ここで問題が一つあり「評論を正当に書ける人がいなくなっている」現状があり、それが負の連鎖を起こしていると思います。
最初から筋違いな評がネットやマガジンで出るとそこで見向きもしない、となるのは理解出来ます。なので最初から対象外とするリスナーも出てきてしまいます。悪循環はこうして連鎖を呼ぶと感じます。
これはリスナーだけの問題ではありません。煽りをかける販売元やステマのような評価、マガジンの掲載方法、まぁ掲載関係は営業なので仕方がない所もありますが、、、 何れにせよこれら一連の問題が重なり、リスナーへの歪んだ情報を届ける事も見受けられます。
『111』は上記を「逆に行えば」いいと感じます。
Q:たいへん真摯で貴重なご意見をありがとうございました!
まずは1人1人が上記を意識していくことが大切だと感じました。
ミュージシャンとリスナーが共に進化して、よりよい未来が描けることを願っています。
A:
音楽は「悪」ではありません。Prog音楽は高い音楽性があります。
単純に素直にそれを受け入れる質が必要です。
数十年前、そんな時代があったように。。。
今回は、未来を見据えながら、
アーティストとリスナーの両方から「質」について考えます。
10年後もProgの灯を消さないために。。。
なお文中の青文字は、111管理人のDog earsです。
Q:
以前お話させていただいた時「アーティスト側もリスナーも質を上げないと日本のRock自体が沈んでしまう」と危惧されておられました。リスナーブログの1つとして、「111」にアドバイスをいただけますか?
A:
アドバイス出来る程の技量と能力はありませんが、独り言ならあります(笑)
アーティスト側はお金の問題、ようは生活の問題。そして練習やLiveを行う時間の問題がアマ時代にはつきまといます。これを改善するには「良い作品を残し良いLiveをしていくこと」が何よりの解決策です。
その為にはアルバムのリリースやアピールをどうしていくかのマネジメントも重要になってきます。いきなり大手からのリリースならば社がマネジメントをしてくれるのでそれに(良くも悪くも)任せます。しかしインディ系からですと企画が出来ないアーティストは自分(達)の売り方を知らないアーティストと自分は思っています。
その為には色々知ることです。機材、デザイン、流通、ファンの層、そうゆう事を把握し自分の作品をどこにターゲットを絞るかを考えるべきです。又、昨今のITCの恩恵を利用して積極的に配信を心掛け利用すべき、と思います。
「お金がない→別仕事で練習も制作も中々出来ない→意欲がなくなっていく→諦める」これが大方です。
「お金がない→別仕事で稼ぎ自分で時間を調整し制作を進めていく→ネットを利用し広める&Liveで顔を売る→次第に名が知れる」これが一つの成功例です。
この差をよく考えることです。出来ることが「ない」、知識が「ない」と言ってしまえばそのアーティストの存在価値は消えます。そしてファンもついていきません。
あと強く言いたいのは「国内だけではなく海外を視野に置く」です。国内のProgマスは限られています。何もグローバル化しろ、と言いたいのではなくProgが受け入れられる国や地域を考えてみたら、と言いたいのです。アーティストは本来そうゆう所で作品を制作しリリースしLive活動を行うのが幸せだと思います。
レゲエのアーティストがアイスランドで活動するのはどれだけ大変か?を考えてみれば分かることです。語学の問題、お金の問題、等々これらを言い出すアーティストは大概成功しない、とも補足しておきます。
Q:
日々、世界中から聞き切れない量の音源が届き、ネットによって選択肢が無限大に広がっていく中、アーティストにもマネジメント視点が不可欠ですね。ライヴが果たす役割の重要性も納得いたしました。
受けて立つというとおおげさですが、ミュージシャンに向かい合う、リスナー側はいかがでしょうか?
A:
リスナーは日本特有の問題を孕んでいます。
好きな分野を応援するのはいいですが自分が好きではない分野への攻撃が酷く、これが結果アーティスト達のモチベーションも下げています。これはどこの国や地域にもある問題ですが日本のProg分野は顕著です。国内Prog市場はアイドル市場とはまるで違いますが、狭いフィールドで貶しあいをしていてもそのシーンは成長しません。
又「昔の音を尊重」するあまり「今の音(バンド)はダメだ」というレッテルをすぐ貼ります。これは音楽好きのする事ではなく単なるヤッカミ事を言いたい人間のすることです。これをしていくとある事が進んでしまいます。それは「Progをやる若いミュージシャンが少なくなる」或いは「趣味の範囲でしかしない」です。
Prog分野で新人が日本で中々出ないのは、"(Progをやりたいと思っていても)金にならない"、あと"ファンが変" というのが大概の理由では?と感じます。そして、Progが出来るアーティストは他音楽分野にも明るいと思いますし腕達者も多いですから環境の良い分野にシフトするのは当然となっていきます。「隠れProgファン」はミュージシャン(アーティスト)やエンタメ関係に多いのは皆さんもご存知かと思います。
こうしてリスナー(というよりファンが)側が分野を育てていない事も感じます。
が、根底には販売元とマガジンの問題があると感じます。
Q:
「キリがないので最近のプログレは一切聞かない」というマニアもおられるようですね。
逆に「プログレ天国とかいわれるけど、高齢者ターゲットの懐メロライヴだ」とか手厳しいコメントも見かけます。好きなバンドに新旧の差はないかな、と思うのですが。
A:
「プログレ天国とかいわれるけど、高齢者ターゲットの懐メロライヴだ」、これには全く反論出来ないところがあります。寧ろリスナーがいるうちに早く売っておこう、何とか古株のバンドが"生きている間に"来日してもらい寄与してもらおう、かと。昔の復刻盤を買うだけがシーンへの応援ではないはずです。
欧米では自国のバンドをとても応援します。(勿論「良ければ」ですが)
日本は聴かずして国内Progバンドを応援しない傾向にあります。今なら大概YouTubeや自サイトで観れ聴けますからそこで音楽は確認出来ます。ここで問題が一つあり「評論を正当に書ける人がいなくなっている」現状があり、それが負の連鎖を起こしていると思います。
最初から筋違いな評がネットやマガジンで出るとそこで見向きもしない、となるのは理解出来ます。なので最初から対象外とするリスナーも出てきてしまいます。悪循環はこうして連鎖を呼ぶと感じます。
これはリスナーだけの問題ではありません。煽りをかける販売元やステマのような評価、マガジンの掲載方法、まぁ掲載関係は営業なので仕方がない所もありますが、、、 何れにせよこれら一連の問題が重なり、リスナーへの歪んだ情報を届ける事も見受けられます。
『111』は上記を「逆に行えば」いいと感じます。
Q:たいへん真摯で貴重なご意見をありがとうございました!
まずは1人1人が上記を意識していくことが大切だと感じました。
ミュージシャンとリスナーが共に進化して、よりよい未来が描けることを願っています。
A:
音楽は「悪」ではありません。Prog音楽は高い音楽性があります。
単純に素直にそれを受け入れる質が必要です。
数十年前、そんな時代があったように。。。