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光市母子殺害差し戻し審・10★弁護側の証人尋問/心理鑑定結果

2007-06-28 | 事件を追う(短期別枠カテ)
「ドラえもんが何とかしてくれる」母子殺害公判で元少年(朝日新聞) - goo ニュース

【光市・母子惨殺】 元少年・被告人質問(痛い2ちゃんねるニュース)

光母子殺害公判:夕夏ちゃんへの殺意を否認
弁護側は差し戻し審初公判で「夕夏ちゃんについては、泣きやまないので首にひもをまいて、蝶々(ちょうちょ)結びにしたら死んでしまった」などと主張。この日の被告人質問で元少年は「事件当初は赤ちゃんの首にひもを巻いたこと、蝶々結びにしたことすら分からない状態だった。取り調べの際、ひもを提示されて、蝶々結びにしたことなどを知らされた」などと述べた。
また、「夕夏ちゃんを押し入れの天袋に入れた」と話し、理由について「押し入れはドラえもんの何でも願いをかなえてくれる四次元ポケットで、ドラえもんが何とかしてくれると思った」と説明。更に、死亡した弥生さんを姦淫(かんいん)したことについて「生き返ってほしいという思いだった。(以前に読んだ本を通じて)精子を女性の中に入れて復活の儀式ができるという考えがあった」と述べると、遺族はハンカチを目に当て、すすり泣いた。

続いて検察側が、事件当時の状況や行為について質問。確認を求められる度に元少年は「最高裁に上申書を提出してから1年間、記憶を精査し探った。この法廷でお答えしたことがすべてです」と何度も繰り返した。
27日午後と28日には心理鑑定をした学者の証人尋問がある。【大沢瑞季、安部拓輝、内田久光】

元会社員、長女への殺意も否認…光市の母子殺害差し戻し審
安田好弘・主任弁護人が最後に、改めて弥生さんと夕夏ちゃんに対しての殺意と乱暴目的の有無について質問。元会社員は「事実無根」「記憶にない」などと語気を強めて答えた。


感情的になるな、といわれても、こんな馬鹿馬鹿しく残酷な
犯人の言葉を、反省も謝罪もうかがえない自己都合な発言を
8年もたって聞かされる遺族の悔しさ、悲痛さ、いかばかりかと思います。

そんな中、犯罪心理鑑定人が弁護側の証人尋問に立ちました。

光市母子殺害 「被告パニック状態」 犯罪心理鑑定人が証言(産経新聞) - goo ニュース
2007年6月28日(木)16:00
山口県光市の母子殺害事件で、殺人などの罪に問われ、最高裁が1、2審の無期懲役判決を破棄した元会社員の男性被告(26)=事件当時(18)=に対する差し戻し控訴審の第4回公判が28日午前、広島高裁(楢崎康英裁判長)で始まった。前日に引き続き犯罪心理の鑑定人への弁護側の証人尋問が行われ、「被害者を死亡させた行為では、パニック状態で正常な判断ができなくなっていた」と証言した。

鑑定人は、被害者の本村弥生さん=当時(23)=に抱きついて抵抗にあった際の被告の心理について、「癒やしてほしいという感情を阻止され、自分勝手に腹を立てた。他者からは理解されない感情だ」と分析。一方で、動かなくなった弥生さんの胸を触るなどの行為については「性的欲求が起きてもおかしくはない。(欲求がなかったという)被告の主張は必ずしも適切ではない」との見方を示した。

また、被告の更生可能性について「自分を正当化する意識が強く、反省は全く足りない」としながらも、「心から謝罪できるための専門家のサポートが必要だ」と述べた。さらに、山口家裁が作成した被告の調査記録に触れ「調査結果を精査していれば母胎回帰のストーリーが見えてきたはず。なぜきちんと吟味しなかったのか」と、差し戻しまでの審理に対して疑問を投げかけた。

午後からは、検察側の反対尋問が行われる。


8年たって更生できない人間に、どうして「心から謝罪できるための専門家のサポートが必要だ」なんでしょうか?
誰のために???
もはや遺族も社会も心からの謝罪なんて求めていないと感じます。
殺人犯の精神的リハビリのために、裁判をやってるのではなく
量刑のために行ってるのを、履き違えてるとしか思えない。
まぁ、言うのは自由なんでしょうけれど。

「母の自殺で1人残された」 光市の母子殺害で心理鑑定人が証言(共同通信) - goo ニュース
2007年6月27日(水)18:40
山口県光市・母子殺害事件の差し戻し控訴審公判は27日午後、広島高裁で、元少年(26)の犯罪心理鑑定をした加藤幸雄日本福祉大教授が、弁護側申請で証人として出廷。加藤教授は「依存関係にあった母親が自殺し、元少年は1人取り残された」と証言。元少年と母親は父親に暴力を受け、互いに依存し合い安心感を得ていたが「元少年が中学1年の時に母親が自殺したため、支えがなくなった」と述べた。

鑑定が事実であっても、そういう人間が犯罪をおかしていいことにはならない。

8年目の精神鑑定・・・遅すぎるのではないですか?

こんなことが許される前例を作れば、すべての強姦殺人について、
時間が経過すれば記憶を精算して「世迷いごとのしわざ」にできてしまいます。
たとえば、会社で疎外されたから、とか、ストレス症候群だったから、とか
リストラされたからとか、そのほかの個人的な様々な悲劇は誰にでもあると思う。
支えがなくなったら何をしてもいいのだろうか?
それとも相変わらずの過剰な「母子信仰」があるのでしょうか?

>「調査結果を精査していれば母胎回帰のストーリーが見えてきたはず。なぜきちんと吟味しなかったのか」

「可愛い犬」発言があるからでは?

視点を変えれば、
一般的に、男性ならず、女性にも母胎回帰願望はあると考えられています。
フローティングカプセル含めたリラクゼーションアイテム等、
触感面で子宮構造の再現が意図されるサービスや商品があるのは、
そうした潜在・顕在欲求が当然だと考えられているからでしょう。

そういう意味では、母体から生まれた誰にだって、
母胎回帰のストーリーは作れる余地がある。
もし本当に母胎回帰していたとして12歳だから人を殺してもいい、
ということにはならない。
もしそうなら世界中の子どもを殺人予備軍扱いしなければならない。
本当の12歳なら水道検査人に変装して侵入するなんてしないだろうし、
ましてや強姦もありえない。
まずこんなこと自体を思いつかないだろう。

最近の変な鑑定結果を見る度に思う。
精神年齢は犯罪にはさほど関係がないと。
6歳までの子どもには暴力事件は起せないし、
小学生になれば、ささやかな社会的意識も罪悪感も生まれる。
環境についても、同じ条件の人間がすべて犯罪を犯すわけではない。
結局は犯罪は個人に収斂される「悪意」なのだと。

そんなものを2人を殺害した犯罪の、普遍的理由にはしないでほしいです。

ドラエもんですら、「幼少時のヒーローへの依存」とかいいだしそうだ。
この精神鑑定、弁護士の詭弁となんらかわりないのだな、と確信。

精神鑑定したのは弁護士と共著で本を出している死刑廃止論者

まぁ、この局面では、シナリオに協力的に動く仲間にしか
依頼できないでしょうから、弁護団としては当然といえば当然ですが・・・
最初から母胎回帰シナリオなんて殺意否定の決め手にならないしい話が出てたら
もっと早く死刑が確定していたかもしれないのに、残念です。

シトウト考えですが、母胎回帰願望があれば暴力はふるわないでしょうし、
ましてや強姦はありえない。
母親を助けるために、警察か救急車をよぼうとするのでは?
ましてや赤ちゃんを叩きつけて絞殺するでしょうか?

場面場面で一番好都合な人格変化や、錯乱や、記憶喪失が起るのって
やはりそんなに簡単には信じられない。多重人格でもなさそうだし。
退行現象が起ったとしても、その場合は同時に強姦はできないという心理学者の見解もあるようだ。
殺してパニックになるのはわかるけど、パニックになった人間って、普通は現場から逃げるんじゃなかったでしたか?
殺したあと、冷静に財布を奪ってゲームセンターで遊んでいる。
これもまた全然別の理屈がつくのでしょうが行動に一貫性がなさすぎる。

というか、エゴで独りよがりで傲慢な18歳の行った、計画的な強姦目的の事件であり、思うようにならなかったから殺害し、目的を遂行し、赤ちゃんを邪魔に感じたから殺した、そのあと、ゲームセンターで遊んでいた、と考えるのが犯罪心理として一番すっきりするのでは?


母子殺害・遺族の本村さん「聞くに堪えない3日間だった」(読売新聞) - goo ニュース
2007年6月28日(木)21:35
山口県光市の母子殺害事件で殺人や強姦(ごうかん)致死などの罪に問われた元会社員(26)(犯行時18歳)の差し戻し控訴審で、集中審理最終日の28日、遺族の会社員本村洋さん(31)が公判終了後、広島市内で記者会見し、「聞くに堪えない3日間だった。死者への尊厳の気持ちもない」と憤った。

3日間の審理では、元会社員はこれまで認めていた殺意や犯行状況をことごとく覆しており、本村さんは時折、涙を浮かべた。

元会社員は「この法廷で話したことがすべてです」と述べたが、「今までの7年を全く無駄にする発言は許しがたい」と怒りと悔しさをにじませた。妻の弥生さん(当時23歳)に、自殺した実母を重ね、甘えたかったという新たな主張には、「人を殺した理由に自分の母親の死を使っている。言ってる内容は支離滅裂で合理性がない」とした。


「死者への尊厳の気持ちもない」・・・これが全てですね。

「人を殺した理由に自分の母親の死を使っている。」
自分の不幸な生い立ちを犯罪理由にする・・・
そんなものまったく無関係な第三者を殺す理由にはならない。

当時18歳。被害者は23歳。多分見た目的には同い年でも通じるはず。
母親の面影を重ねるのにはムリを感じます。
そして、そんなことを襲う理由にすれば、キリがないのでは?
初恋の人、憧れだった人、キライだった知人、浮気した元カレetc.
誰かに似てたから、誰かの面影を重ねたから・・・・。
そんなことで襲われ、乱暴され、殺されても、
弁護理由になるのなら、誰も安心して生活できません。

検察側の反対尋問が気になります。
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